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中学生にスマホは必要なのか? 危険性と学力の問題

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中学生にスマホは必要なのでしょうか? スマホにまつわる危険性・学力・コミュニケーション力の問題を含め、教育業界20年の筆者が、子どもたちの実情や将来の可能性を考慮しお答えします。

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中学生にスマホは必要なのか 学力の問題

中学生にとってスマホが必要かを考える基準の1つに、学力の問題があります。

現在は、多くの中学生が、高校進学を経て大学や専門学校に進み就職しています。子どもの成功を測る1つの目安が、就職活動に成功するかどうかです。高校や大学受験の成功は、基本的には就職活動の成功につながりますので、「就職」という点を重視すると良いでしょう。

現在の就職には、2つのタイプがあります。

  • 資格や専門性に頼って、就職活動に成功するパターン … 公務員、看護師、薬剤師、工学部の学士(学部卒)・修士(大学院卒)など。
  • 総合力を生かして、就職活動に成功するパターン … 主に大学文系から、商社・メーカー・IT企業など大手企業に就職する形。

上を見れば、就職での成功パターンのいずれでも、学力がキーワードになっていることが明らかです。そして中学での勉強は、高校受験や大学(短大・専門学校)での学習の成果に直結します。

中学生が身につけたい学力的な要素は、3つあります。

  • 具体的な知識を大量に吸収すること。
  • 言語力、数的思考を鍛え、社会・文化(=抽象的な思考)を知る。
  • 自分で工夫し、勉強法を確立すること。

このそれぞれの要素を育てるうえで、スマホが必要なのかを考えればよいのです。

要素 重要なこと 補足 スマホの必要性
具体的な知識 成績の維持 英単語や理科社会などの具体的な知識は、定期試験で問われますので成績の維持がカギになります。スマホは日々の勉強時間を減らすリスクがあり、要注意です。 ×
言語力 文章と接すること 中学生が、自ら本やネット上の様々な言語に触れてゆくことが必要。
数的思考 数学に親しむこと 本人が数学に楽しさを見出すことが重要。 ×(タブレット教材向け)
社会・文化を知る ニュースと接する 中学生が、自らネット上の様々なニュースに触れてゆくことが必要。具体、抽象を自由に行き来できる、思考の抽象化を促進する。
勉強法の確立 創意工夫 本人が、定期試験に向け、日々勉強法を改善してゆくことが必要。パソコンのワードでのまとめノートづくりはおすすめですが、スマホの活躍範囲は狭め。 ×(PC向け)

一覧にしてみると、スマホは万能ではないものの、文字情報に強いという特性から「言語力」「社会・文化を知る(抽象化の思考)」という、中学生が身につけたい2つの能力を育てることにうってつけであることが分かります。お気づきのように、文字情報をの表現を得意とするスマホは、文系的な素養の教育には、非常に向いています。

裏を返せば、中学生にとって有害なのは、ほぼ映像だけ。つまり、ゲームと動画をコントロールできれば、スマホは大量の文章や社会・文化の知識と接する、この上ない道具になる可能性を持っています。逆に教育に無頓着な保護者が、ただスマホを与えてしまえば、中学生は99%の時間をゲームと動画に費やすはずです。親の腕の見せ所です。

※数式が表現しにくく理系要素には向いていませんが、理科の知識の拡大には貢献できるでしょう。

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中学生にスマホは必要なのか 危険性の問題

中学生にとって、スマホを持つことでいくつかの危険性(リスク)が生じます。しかしながら、大半のリスクは、かなりの部分、技術的に手が打たれています。

  • LINEによるいじめ … 小学校高学年なら巻き込まれるリスクがあるLINEによる集団いじめ。子どもだけで自由にふるまうことができる閉鎖的な場を与えてはいけないという、教育の大原則から外れたSNSです。

LINEの使用時間は午後21時までに

LINEの使用時間を管理できるスマホ(TONE、auミライエ)を持たせた場合、LINEの使用時間は遅くとも21時まで(できれば20時まで)に設定します。これにより、グループトークによる集団いじめが起きやすい夜間の、LINEへの参画をストップできます。また、周囲が暗くなる夜間は、気が散りやすい中学生にとって、勉強に集中できる時間です。LINEの使用時間を管理できないスマホなら、21時(または20時)以降は、本体を預かります。

  • 有害サイト … Googleの子供向けフィルターをかけるなどで解決できますが、設定を見破られる可能性もあります。仮にスマホを与えなくても、友人のスマホを見せてもらう手もあり、有害サイトや画像を完全に防ぐのは難しい面があります。
  • 歩きスマホ … 歩きスマホを感知し、警告画面を出し保護者へも連絡する機種があります。

逆に一部のスマホでは、子どもの居場所を常に確認できたり、中学校・塾など、指定した場所から移動したときに保護者に自動通知するなど、安全をサポートする機能がついています。

中学生にスマホは必要なのか コミュニケーション力の問題

記事冒頭で、就職には2つのパターンがあると、ご紹介しました。

  • 資格や専門性に頼って、就職活動に成功するパターン
  • 総合力を生かして、就職活動に成功するパターン

このうち、大学文系卒に多い、総合力を生かすパターンでは、コミュニケーション力の強弱が大きなカギになります。そこまで先を見なくとも、人間関係が難しくなる中学生にとっては、コミュニケーション力は重要です。

コミュニケーションは、言葉だけでなく身体全体で行うものです。そのため、スマホでは本質的なコミュニケーション力は獲得できず、生きたコミュニケーションの機会が必須となります。

中学生とスマホ 男女間で違いも

現在の都市圏の中学生は、女子の全員がスマホを持っており、男子の中学生の「ほぼ」全員がスマホを持っているのが実情です(都内の学習塾での調査による)。女子の場合は、LINEに加入していなかったり、そのときに特に流行しているゲームやSNSなどをインストールしていないと、話題についてゆくのはかなり難しくなります。女子にはスマホを与えざるを得ませんが、機種は厳選してください。

参考:中学生・高校生のスマホ おすすめ機種ランキング[保護者向け記事]

男子の中学生の場合、1クラスに1人か2人はスマホを持っていない子がいる状況で、男子特有の自主独立の雰囲気から、そのことで大きく不利になることはないようです。男子の場合、スマホは与えないという選択肢も考えられます。

(まとめ)中学生にスマホは必要なのか? 危険性と学力の問題

中学生にスマホは必要なのかをまとめてみます。

  • 学力 … スマホにより「言語力」「社会・文化を知る(抽象化の思考)」という能力を、効率よく得ることができます。キーワードは文字情報。学力を下げる要因は、すべて画像コンテンツにあり、画像(ゲーム・動画)をいかに制限するかが重要です。

画像コンテンツを制限・管理できるスマホは、TONEモバイルやauミライエです。とくにTONEモバイは、中速インターネット回線のため、動画自体が再生しにくい仕組みです。詳細は、下の記事で。

中学生・高校生のスマホ おすすめ機種ランキング[保護者向け記事]

  • 危険性 … LINEによるいじめや歩きスマホなどの問題は、機種によっては、技術的にクリアできています。現在地の把握による安全性の向上など、メリットが目立ちます。ただし、有害サイト・画像を完全に隔離するのは難しいでしょう。
  • コミュニケーション力 … スマホではどうしてもカバーできないのが、コミュニケーション力の向上です。スマホの時間を制限し、家族や友人との対話時間を確保する必要があります。

分かりやすく言えば、1時間の動画閲覧・ゲームの時間を、30分間はウィキペディアやニュースなど文字情報の閲覧、30分間は生きたコミュニケーションに充てることで、中学生の学力は様変わりします。

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