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キッズスマホ(ジュニアスマホ)は小学校低学年に必要か

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現在子供にキッズスマホ(ジュニアスマホ)を購入するか迷っている方が増えています。小学校低学年の子どもにスマホは必要なのでしょうか?この記事では、小学校低学年の教育にどんなことが必要かを考えていきます。

キッズスマホ(ジュニアスマホ)は小学校低学年に必要か

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子ども向けスマホ(キッズスマホ)は教育上必要か

オレンジジュース

小学校低学年は主に「具体的な経験」を積むべき年代と言われています。

たとえば写真のオレンジジュース。どちらが多いのかと聞くと、幼稚園児は左側を選ぶケースが多いのですが、小学校低学年なら氷の「かさ」を考えて右を選ぶ児童も徐々に増えてきます。

なぜこのような能力がついてくるのでしょうか?それは当然のことですが、子供が毎日のように飲み物を飲んでおり、ときには自分で製氷室の氷をコップに入れる経験を積んでいるからです。このように子どもにとって具体的な体験は極めて重要です。

明治大の齋藤孝教授は、最近の大学生に物事を「掘り下げて」考えるように要求しても、幼少時に畑で芋ほりを体験したことがないので「掘り下げて」の意味合いがうまく伝わらないと書いています。

子どもは海に行くと、浮き輪にお尻を入れて浮かぶ遊びを面白がります。文学部の学生は「たゆたう」という日本語を大学で学びますが、これは浮き輪にお尻を入れて浮いたことがないとなかなかつかめない言葉です。

このような事例から、将来お子さんを伸ばすためには、小学校低学年の段階では実体験を積ませることが重要だとお分かりいただけるのではないでしょうか?キッズスマホのゲームも簡単なものならもう遊べる年代ですが、ここは親が我慢し手間がかかってもさまざまな体験をさせたいところです。

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キッズスマホ(ジュニアスマホ)は勉強や読書がわりになるか

キッズスマホ(ジュニアスマホ)のアプリには、今後絵本や学習ツールなどが徐々に揃ってくると思われます。しかし、現在は非常に貧弱なのが実情です。高校生向けの学習コンテンツがようやく整備され始めたばかりの段階であり、そもそもスマホ普及率がまだまだ低い小学生向けのコンテンツはこれからというのが実情です。

学研に「ひみつシリーズ」というまんががあります。よみがなも振ってあり小学校低学年でも十分理解できるものです。このシリーズが優れているのは、絵だけでは理解できないように構成されているため「字」のほうにも関心が向くという点です。(お子さんが絵と文字の両方を見ているように見えても、楽な絵のほうに意識が集中している場合があります。絵だけでは理解できないという基準は結構重要です)。

楽天サイトより(画像はクリック可能です)

また、歴史まんがもひみつシリーズ同様、絵だけでは理解できなジャンルで教育上はお勧めしたいものです。書店に行くと「小学館」「学研」「集英社」とあって戸惑います。しかし、小学校低学年に一番読みやすい(もちろん深さもそれなりにあります)のは小学館で、多くの学習塾は小学館を採用しているはずです。次いで学研が候補になります。集英社は分業して一気に作成したようで全体の統一感がなくあまりお勧めはしていません。

「ひみつシリーズ」や「日本の歴史」を少しでも手に取っていただければわかるように、キッズスマホ(ジュニアスマホ)のコンテンツに比べ、歴史を重ねてきた「紙の本」のクオリティがまだまだ圧倒的に高いといえます。

絵本にも長い歴史と優れた蓄積があります。一見易しい内容でも、テーマが「自然」「人の心や文化」「社会の仕組み」のいずれかを背景に持っているものがよい絵本です。深い洞察をもとに書かれた絵本を親御さんは選びたいところですが、迷うなら昔から評価を受けている本がやはり一番です。

 

良質な体験と優れた書籍文化への出会いを減らしてしまうキッズスマホはまだ不要

以上のように見てくると、小学校低学年は夕方までしっかり外で遊ばせ様々な体験を積ませ、夜は伝統のある良質な書籍類を与えるのが最善だと判断できます。

何ごとにおいても古い文化が良いと、ノスタルジーから決めつけているわけではありません。小学校低学年は、勉強に抽象度が出てくる小学校高学年や、抽象度が飛躍的に上がる中学、高校での学習の基礎を作る「木の幹」のような部分です。しっかりとした枝をつけ花を咲かせるならば、木の幹には体験やことばを多く詰め込むことが大切です。

お子さんは親を選ぶことができません。どの家庭でも安易にネット上の情報に惑わされることなく、優れた教育を提供する環境が準備されてほしいと思います。

まとめ

・小学校低学年では、実体験が重要。屋外やおもちゃでの遊びが依然として理想的
・小学校低学年では、言語体験は書籍類(絵本、まんが等)で行うのが理想
・したがってキッズスマホは与えず、キッズ携帯(おもに電話機能)が望ましい

 

参考(特に高度な教育をお望みなら)

絵本を「自然」「人の心や文化」「社会の仕組み」のいずれかを背景に持っているもので選ぶというのにはきちんと理由があります。「自然」「人の心や文化」「社会の仕組み」は学問の3本柱、自然科学、人文科学、社会科学につながるからです。

私は小学生から大学受験(東大も専門学校も)まであらゆる層の生徒を指導したことがありますが、大学で大成する子どもはやはり小学校低学年のうちに「自然」「人の心や文化」「社会の仕組み」の幹を作り上げていることが多いと思います。「自然」の根があれば理系の大学で成功し就職を簡単に決めることができますし、3つの分野すべてに通じていれば東大に合格できます(東大は2次試験に国語も数学もあり理系生にも古文を読ませています)。

絵本や書籍はかくも重要な役割を持つのですが、ネットの論調には「小学校低学年にも情報機器に慣らすためにスマホを与えてもいいだろう」という安易なものが目立ちます。このサイトを探し当てていただいたのも何かの縁ですのでぜひ再考頂ければと思います。


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