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小学生は個別塾と集団塾のどちらが良い?【専門家記事】

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小学生は、個別塾と集団塾のどちらが良いのでしょうか? 塾講師や管理職の経験がある筆者が、個別塾と集団塾の内情を明らかにし、向き不向きを説明いたします。

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【結論】小学生は個別塾と集団塾のどちらが良い?

  • 学力が高い小学生 … 中学受験ならば、ハイレベル生が多い集団塾(SAPIX、浜学園など)がおすすめです。小4が目安となる入塾時期までは、通いやすい公文式で先取りし、到達できるレベルまで上げておくと良いでしょう。公立一貫校受検の場合、集団塾でも良いですし、自宅で記述式の採点ができるなら、テキストを購入し自宅学習も効率的です。
  • 学力が中位の小学生 … 無理に私立中学を受験させても、低レベルの学校に入り中だるみし、大学受験で失敗することが目立ちます。公立一貫校の受検をターゲットとし、集団塾に通わせると良いでしょう。手近に塾がない場合、通信型の教材が向いています。紙中心の教材ではモチベーションが続かないため、様々な工夫があるタブレット教材が現在ではおすすめです。
  • 学力が低めの小学生 … 受験(受検)を意識せず、小学校のクラス内で上位の成績をめざします。粘り強く教えてくれ、対話や質問がしやすい個別塾がおすすめです。「普通コース」などの名称の集団塾もあり、競い合うことを強調しますが、競い合うのは小学校の授業で十分。専門的な教育を受けた小学校教諭は馬鹿にはできません。集団授業でお腹いっぱいにさせるより、個別がおすすめです。
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個別塾と集団塾のちがい

個別塾と集団塾のちがいは、どのような点にあるのでしょうか?

① 集団塾は、主導権を取れる子どもしか伸ばせない。

日本では、ほとんどの子どもが、小学校から高校まで1万数千時間もの集団授業を受けています。しかし、東大に合格する子から、小学校低学年で脱落したままの子まで、習熟度の差はかなり激しいです。その差は、どこから生まれるのでしょうか?

実は、集団授業は、自分で主導権を取れる子どもしか伸ばせないのです。

授業と学力の差 授業の位置づけ ノート 思考タイプ 授業後 復習・宿題 気分
主導権を取れる子 楽に授業の多くを理解でき、刺激も受ける。 授業を利用するというスタンス (高学年では)板書を取捨選択し、自分の言葉に直して書き取る。 具体化・類似型の想起・総合・言い換えなど頭はフル回転。 質問がある 授業はあくまで手段なので、習熟まで取り組む。 楽しい、または苦痛でない。
主導権を取れない子 授業の理解が難しい。 授業に出れば成績が上がるというスタンス。 丸写し 聞いているだけ 質問を思いつかない しない。やっつけ仕事。 苦痛(早く終わらせたい)。

上の表のように、集団授業が合う子は、全てにおいて主導権を握っています。それぞれの子が、集団授業で主導権を握っているかは、ノート見ればある程度想像はつくでしょう。板書ノートをもとに、習ったことをもっと分かりやすく(勉強が苦手な友達に教えるつもりで)まとめてごらん、と指示すると、非常に創意工夫された内容を、短時間で集中して仕上げる子は、集団授業向けです。

授業にはついていっているの?といった質問をしても、本音を言うかは分かりません。また、ノートに落書きがあるから授業を理解していないとも言えません(余力があって落書きをしている場合もある)。

② 集団授業のほうが、講師の力量は高い。

塾経営の観点からは、集団授業の方が収益が上がるため、正社員の講師や経験豊富な大学院生など、実力がある講師を配置できます。その意味では、中学受験塾なら集団授業が望ましいですが、補習塾の場合、子どもは上述の主導権を取れないため、個別指導が望ましいでしょう。

公立一貫校受検の場合、子どもの層によっては集団授業が成り立ちますが、実際には主導権を取れない子も多いため、とくに意識がまだ低い小学校4・5年生の場合、授業見学等で、周囲の子どもたちの様子をつかむと良いでしょう。

③ 集団授業は、競争が生まれ子どもが伸びる、は本当か?

集団授業は、競争が生まれ子どもが伸びる、と言われますが本当でしょうか? 子どもの立場に立っていただければ分かりますが、小学校でたっぷり集団授業を受けたあと、また塾で同じパターンの授業を受けるのは、大人で言えば、残業のようなもので、効果は限定的です。とくに学力が中位から下位の場合、集団授業の競争効果は話半分で聞いてよいでしょう。むしろ学校とは全く違う進め方となる、個別塾・タブレット学習・公文式(紙教材だが監督者がいる)のいずれかに答えがある可能性が高いです。紙教材の通信制は、時代遅れになりつつあります。

一方、中学受験塾では、小学校とまったく質の違う授業が展開されます。この場合、集団授業の延長戦というよりも、易しい小学校の授業は準備体操で、夕方以降の塾の授業が本戦、といった位置づけになります。学力が高い子なら、広い地域から学力が高い子を集めた中学受験塾の授業が、ちょうどよい環境となります。

ポイント 個別塾と集団塾のちがい

  • 集団授業 … 主導権を握れる小学生(=オリジナルノートを作るレベルの能力がある子)にしか効果はない。講師のレベルは高い。小学校の授業が易しすぎるかなら、角度やメンバーが変わり競争効果が生まれる。
  • 個別塾 … 講師のレベルは低いが、集団授業では主導権を握れない小学生には効果的。ただし、ある程度の学力(全体のなかで中位程度)や落ち着きがあるなら、タブレット型の通信教育や公文式も選択肢。

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学力が高い小学生=主導権を握れる子どもなら、集団塾も視野

中学受験なら集団塾

学力が高く、学習の主導権を握れる小学生なら、中学受験を考えている場合、集団塾が向いています。

学習の主導権を握れる小学生とは?

  • 集団授業を受けるさいに、具体化、類似型の想起、総合、言い換え、批判、重要度の判断など、積極的に頭を使える子ども。具体的には、授業ノートをもとに、習ったことをもっと分かりやすく(勉強が苦手な友達に教えるつもりで)まとめてごらん、と指示すると、非常に創意工夫された内容を、短時間で集中して仕上げることができる。
  • 落ち着いていて、集中力がある。指示に従うことができる。
  • 良くほめて育てられており、自分の能力に対する期待感、肯定感が強い。

中学受験は、難問が多く独自のノウハウがあり、講師の質が低い個別指導では対応は付け焼刃となります。ぜひ集団塾を選んでください。

授業レベル テキスト スタイル
SAPIX ハイ 解説が少ない(大学受験予備校型) 放任
四谷大塚 ハイ(準拠校はミドル) 非常に丁寧 やや放任
四谷大塚準拠塾 ミドル 非常に丁寧 面倒見の傾向
早稲田アカデミー ミドル くり返し解かせ覚えさせる。 スパルタ
日能研 ハイ~ミドル 良問を厳選し、時間をかける。
浜学園 ハイ~ミドル 放任・授業がおもしろい
希学園 ハイ 面倒見(チューター制)・拘束時間は長い

中学受験でも、低学年の段階なら、通信型・公文式・自立型のいずれか

中学受験塾は、小学校4年または5年からの通塾がメインです(2月の収入源がない塾側の意向から、2月開講が普通)。低学年の段階なら、通信型・公文式・自立型のいずれかが選択肢になります。

①通信型 … 紙教材よりも、自動的に先取り学習ができ、保護者がスマホで管理できるタブレット型が主流になりつつあります。

詳細:スマイルゼミの口コミ評価と評判~小学生版の効果は?~

②公文式 … 無学年制でどんどん先に進める公文式は、難関中学合格者が低学年に通うケースが目立ちます。

③自立型 … 興味のある単元を映像授業形式で進めてゆきます。講師はトップクラスのため、小学校の授業に飽き足らない子でも食いつきます。

公式サイト:スタディサプリ小学生講座(設定上、小学校4年生からですが、もっと早い段階から先取りが可能です)

公立一貫校受検なら集団塾か通信型

公立一貫校受検の場合、授業に対し主導権を握れるタイプの小学生なら、集団授業でも良いでしょう。ただし、自宅で記述式の添削が可能なようなら、塾を使わない手もあります。

  • 中学受験の問題集 … 難度が高すぎ、保護者が教えるのは難しい。
  • 公立一貫校受検の問題集 … 大卒の保護者の場合、ある程度調べながらなら教えられる。

公立一貫校受検の問題集は、まだ多く出回っていませんが、塾専用教材ながら個人販売も行っているアインストーンがおすめです。導入解説・例題・問題のような仕組みで、解説もかなりしっかりしています。好学出版のウェブサイトから購入できます。

公立一貫校はあくまで公立のため、小学校のカリキュラムからの逸脱を避けます。逆に言えば、小学校の国語・算数・理科・社会の学習は重要ですので、通信型または公文式で学ばせます。公立一貫校では、理科・社会も重要ですので、公文式よりは通信型が望ましいです。

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学力中位の小学生 通信型・公文式・個別塾が選択肢

学力が中位の小学生には、基本的には、集団指導塾は向きません。

  • 中学受験塾 … ついてゆくのが困難で、塾経営の肥やしになってしまう傾向。
  • 普通コース(集団授業) … 競争があった方が良いというトークで、中学受験をしないコース(名称は普通コース等)に勧誘されることが多いが、競争は小学校で十分。同じタイプの教え方は、大人で言う残業のようなイメージとなる。塾側からすると、主力以外の講師でも楽に管理できるクラスとなり、経営上はうまみがあるが、通うべきかは別。

通信型、公文式、個別塾のいずれかがおすすめですが、簡単に言えば、性格から決まります。

性格 方法
真面目・集中できる 通信型(タブレット)
普通程度 公文式
落ち着かない 個別塾

ある程度真面目で集中力がある子なら、タブレット教材がおすすめです。スイッチを入れるだけで、学ぶべき内容が示され、タッチペンによる記述式が多くズルができず、さらに保護者がスマホから励ませるなど、非常に工夫されています。学力中位の子は、紙主体の通信教育では厳しいです。

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学校の授業中に立ち回るようなことはないが、部屋で1人で勉強をしている姿も思い浮かべにくいという小学生には、公文式がおすすめです。監督者がいますので、サボりにくい環境がありますし、小学校と全くやり方が違うため、残業感も薄くなります。

常に落ち着かない子は、個別塾がおすすめです。基本的には大学生の講師が当てられますので、人数は1:2~4程度が良いでしょう。1:1をありがたがる保護者も多いですが、問題を解かせている時間に講師が手持ちぶさたとなり、過度に教え込んでしまうことが多くなります。なお、正社員講師やプロの講師が担当してくれる場合は、1:6でも構いません。経験から6名程度は難なくこなしますし、見る人数が少ないと、学費が跳ね上がります。

学力下位の小学生は個別塾がおすすめ

学力が低めの小学生は、集団塾の普通コースでは、経営の肥やしにされてしまいます。しっかりと対応してくれる個別塾がおすすめです。基本的には大学生の講師が当てられますので、人数は1:2~4程度が良いでしょう。1:1をありがたがる保護者も多いですが、問題を解かせている時間に講師が手持ちぶさたとなり、過度に教え込んでしまうことが多くなります。

なお、勉強は苦手だがまじめさがとりえという場合は、通信型や公文式も一考の余地があります。通信型の場合、紙主体の従来型では続きませんので、モチベーション管理の工夫があるスマイルゼミがおすすめです。資料請求すると体験会の案内が来ますので、一度体験をさせ様子を見ると無難です。親がやらせるのではなく、自分がやりたいと思うかという形での動機づけが重要です。公文式も体験が必要です。

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