キッズスマホは、ドコモそれとも格安スマホ? 月のスマホ代も押さえたいけど、ゲームやネットの制限機能は妥協したくない! そんなママのためのキッズスマホ選びの記事です。
※筆者は教育業界20年。キッズの安全や成長を重視して、スマホ選びの助言をしています。また、一部機種は実際にテスト購入し、使い勝手を確かめています。
この記事の内容をお伝えします
親がドコモなら、キッズスマホは、ドコモらくらくフォンMeがおすすめ
ドコモは、キッズスマホ(ドコモスマートフォン for ジュニア)を初めて発売したメーカーです。現在は生産が中止され、シニア兼用のらくらくスマートフォンが、キッズスマホの位置づけとなります。発売中のらくらくスマートフォンは、下の2機種です。
- らくらくスマートフォン4(2017年発売)
- らくらくスマートフォンMe(2018年発売)
おすすめは、ズバリらくらくスマートフォンMe。
らくらくスマートフォンMeは、らくらくスマートフォン4にはあった、防犯ブザー機能がなくなってしまいました。しかし、親子シェアの対象のため、月額の費用負担がらくらくスマートフォン4より、1800円も安くなります!
※両機種の機能差や料金システムをを詳しく知りたい方は、ドコモのキッズスマホの料金・本体価格・機能~らくらくスマートフォンMe~をご覧ください。
親がドコモユーザーで、シェアパックを使用する場合の月額料金
親がドコモユーザーで、らくらくスマートフォンMeを親子シェアパックで使用する場合の月額料金は4680円です。
ドコモの親子シェアは、親にデータ通信容量の請求がゆくカラクリがあります。子どもは、1カ月に2GB程度はデータを消費します。2GB分の1940円を加算すると、機種代の24分割を含めた月額料金は、4680円となります。
- (注1)親子での支払額の合計は、親がiPhone7を購入するとすると、月額15012円となります(すでに機種代の支払が終わっている場合、14580円です)。
- (注2)親2人と子1名でドコモに加入する場合、月額18144円となります(すでに親の2台の機種代の支払が終わっている場合、17280円です)。ただし、父親5GB、母親3GB、子ども2GBのシェアとなり、おのおの節約が必要です。
親がドコモでないのに、子にドコモでキッズスマホを与えるメリットは?
親がドコモでないのに、子にドコモでキッズスマホを与えるメリットはあるのでしょうか?
お子さんが単独で購入する場合の月額料金
お子さんがキッズスマホを単独で購入する場合、月額費用が、親子シェアより2000円高くなり、ゲームやネットなどの制限機能は、共通規格のあんしんフィルターに限られます。そのため、auのキッズスマホ専用機ミライエfか、格安スマホのTONEモバイルがおすすめです。詳細は以下の記事へどうぞ。
親がドコモユーザーだけど、もっと安くしたいときは?
現在親がドコモユーザーで、新たに子どもにキッズスマホを買い与える場合、新たな負担増は2700円前後です(ただし、父6GB、母4GBのシェアから、父5GB、母3GB、小2GBの目安となり、節約は必要です)。
①親2人がドコモユーザーで、ともにiPhone7の機種代をまだ支払中の場合。
②上のケースで、子どもにらくらくスマートフォンMeを与える場合
わずか2700円の負担増なら、少しネットの利用を控えれば良いか、と思うかも知れません。しかし、ドコモの料金自体が高額なため、家族で格安スマホに乗り換える選択肢もあります。
家族で、ドコモから格安スマホ(TONEモバイル)に乗り換えた場合
キッズスマホとして定評のある格安スマホは、TONEモバイルです。TONEモバイルは、スマホのほか、iPhone用の格安simも販売しています。ドコモに電話し解約したうえで、iPhoneからドコモのsimを抜き、TONEモバイルのsimを差し込むだけです。
母親のiPhoneをTONEモバイルのsimに変えたときの月額料金
母親のiPhoneを、TONEモバイルのsimに変えたときの月額料金は、3200円です。データ通信は中速無制限となりますので、動画の使用はWi-Fi環境のみとなります。また朝のラッシュ時間帯や夜の繁華街などでは、重くなることがあります。
- 実際の使用感を知りたい:【最強の口コミ・評判】ツタヤTONEモバイルを購入し、iPhoneと比較してみた
父親のiPhoneをTONEモバイルのsimに変えたときの月額料金
父親のiPhoneを、TONEモバイルのsimに変えたときの月額料金は、4090円が目安です。高くなっている分は、高速チケットの利用分です(2GBを見込んでいます)。サラリーマンの場合、朝のラッシュにスマホを使用したり、急いで情報を得たり、PDFのダウンロードが必要なことがあるため、2GB程度は高速チケットを利用するとスムーズです。
子どもがTONEモバイルのスマホを購入したときの月額料金
子どもがTONEモバイルのスマホを購入したときの月額料金は、2842円です。
以上のパターンの場合、合計の月額料金は、10132円です。音声通話は、親が5分以内かけ放題、子が10分以内かけ放題です。親は、090の番号を引き継ぎ、子は050のIP電話としました。
親2人がドコモユーザーで、子どもにらくらくスマートフォンMeを与える場合、18144円です。それに比べ、月に8千円程度の節約になります。差額は8千円ですが、TONEモバイルの制限機能を利用できるのは、大きなメリットです。
ドコモとTONEモバイルのキッズスマホ用制限機能
ドコモ(あんしんフィルター利用) | TONE | |
ゲームの利用と管理 | ゲーム1つ1つの使用許可を親が決定できる。 | ゲーム1つ1つの使用許可を親が決定できる。さらにゲームごとに、利用可能時間帯、総利用時間を親が設定できる。 |
LINEの利用と管理 | 利用の可否を親が決定できる。 | 利用の可否と、利用可能時間帯、総利用時間を親が設定できる。 |
音声通話 | 1回5分以内かけ放題(ライトプランの場合) | 1回10分以内かけ放題 |
現在地把握 | 保護者のスマホ・PCから可能。ただし、自動通知はないため、心配な時間帯に親の方から現在地検索をかける必要性。 | 保護者のスマホ・PCから可能(ファミリーオプション200円に含む)。学校、塾、自宅の出入り時に自動通知が可能。 |
防犯ブザー | なし(らくらくスマートフォンMeほか) | なし |
インターネットへのアクセス制限 | 有害サイトのブロック機能(無料)。ただし抜け道の情報はネットで入手しやすい。 | 有害サイトのブロック機能。全国の公教育と同じ「ALSI」のシステムを利用(100円/月)。 |
歩きスマホ対策 | 警告画面が出て、一時的に操作できない。 | 警告画面が出て、一時的に操作できない。親のメールにも通報。 |
利用可能時間帯・総利用時間管理 | 利用可能時間帯・総利用時間管理を設定可能。 | 利用可能時間帯・総利用時間管理を、アプリごとに設定可能。勉強に使うアプリは制限を外すことができる。 |
その他 | 現在の居場所だけでなく、当日の行動経路も確認可能。 |
キッズスマホの制限機能の口コミ
夫婦でauからUQモバイルに切り替えたついでに、長女の携帯もマモリーノからTONEモバイルに切り替え。
月額1000円のスマホで、常時位置情報を確認可能、アプリは親の承諾前提で選択可、利用可能時間を設定できる等、子どもが携帯を使うリスクを極小化できる設計。なかなかおススメです。— きよ (@kiyoworlds) 2018年7月14日
調べることも制限。夜10時から朝8時まで使えない。LINE、Twitter、インスタ1時間Tik Tok、ミクチャ、Vアプ、ゲーム30分過ぎた場合自動的に切れる。GPS機能は通った経路、家を出たか分かる。何を何分使ったか歩きスマホも検知。設定にはパスコードが必要。アプリパスワードがある為は勝手に入れられない
— あ け (@ake2280__twt) 2018年8月12日
TONEモバイルとかいう意味わからないスマホのせいで、22時半から7時までスマホ触れません。あと、LINE、インスタ、Twitterのそれぞれの制限時間が15分(テスト週間)のため、返信遅いです💦
— あ け (@ake2280__twt) 2018年6月18日
simの入れ替えはめんどう。子どもだけ格安キッズスマホにする手は?
写真:TONEモバイルの格安スマホ
simの入れ替えは、小さなチップを出し入れするだけなので簡単です。しかし、親も格安スマホに移転すると、simの入れ替えがめんどうと感じるかもしれません。その場合、子どもだけ格安キッズスマホにするという手もあります。
親が2人がドコモなら、2700円の負担増で子にらくらくスマートフォンMeを与えられるため、月額2842円のTONEモバイルを与えても、負担額は変わりません。しかし、両親が節約してキッズスマホにシェアする2GBをねん出したり、母親が中速の不便さ(ほぼスムーズですが、ドコモの正規電波よりは、もたつく傾向)を感じることなく、しっかりと制限のついたキッズスマホを与えることも可能です。
制限付きのキッズスマホで子どもはどう変わるか?
制限つきのキッズスマホの3つの狙い
母親が子に、制限つきのキッズスマホを与える理由は、おもに3つあります。
- 塾や習い事などに行き始めたので、居場所把握と連絡の手段がほしい。
- でも有害サイトを見ないようにフィルターが欲しい
- 同時にゲームやLINEなどアプリへのめり込みを制限する機能が欲しい
ここでは、ゲームやLINEなどアプリへのめり込みを制限する機能を導入した場合の、お子さんにとってのメリットを説明します。
キッズスマホで学力が上がる仕組み
上の表は、新聞や本を読む子が、読まない子と比べ、テストでどのような点数を記録したかをまとめたものです。例えば新聞を読む子は、読まない子に比べ、読解力、数学、科学のいずれの科目でも、30点前後高い点数を取ったことが分かります(細かい点数はこちらの記事)。
スマホのコンテンツは、まんがや雑誌に近いものです。テストの点数に悪影響があるだけでなく、新聞や本を読む時間を減らす効果もあり、2つのルートから、確実に勉強ができない子を生んでしまいます。
総務省の労働力調査によれば、2017年に非正規雇用で働いている人は、37%もいます。安さも気になりますが、的確な制限機能がついたキッズスマホを選ぶことは、子どもの将来を決める大きな要素です。