【中学生スマホ】利用制限ができる、安いおすすめの機種4つ!(教育専門家)

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中学生のうちの子。学年も上がるし、スマホを与えたいけど、1日何時間ゲームや動画に費やすのか、利用時間が心配。高校受験も控えているのに……。費用も安く済ませたい。

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元予備校講師が、勉強と両立できるスマホ選びをわかりやすく説明します。

管理者(加藤)は、小中高全学年の授業経験を持つ、教育業界20年の国家資格キャリアコンサルタント。2014年のサイト創設以来、スマホ販売員とは一線を画し、学力と安全を守るスマホ選びを一貫して提唱しています。
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学習塾で中学生の全学年を担当し、情報機器にも詳しい筆者が、自分の教え子の高校生に与えるなら、次に挙げる4機種です(順不同)。スマホは、記事執筆時5台持ちです。

※月のデータ容量は、勉強との両立ができている中学生の目安となる4GBで計算しました。

制限機能 トーンモバイルe21(月1890円/24分割) … 全込み(機種代、料金、電話代月10分)で月1890円(24分割)の若者専門メーカー。ゲーム、動画、SNS等の制限機能は全スマホでトップ。動画やゲームが使いにくい料金設計で、中学生向きです。トーンモバイル

デザイン OPPO A73 (月3883円/24分割) … 普及帯の価格ですが、3Dゲームも動くハイコスパ端末。中学生向けでカッコいい、カワイイのがOPPOです。級友にあえてiPhoneを外す「スマホ通」を自慢できます。イオンモバイルがお得。全込みで月3883円(24分割)。

定評機種 AQUOS sense4(月3883円/24分割) … 通なら誰もが知る安定のスペックがシャープのAQUOS sense4シリーズです。操作性やゲームに影響が大の半導体チップは、高級品並みのSnapdragon720G。イオンモバイルがお得。全込みで月3883円(24分割)。

iPhone iPhone12(月4732円/36分割)子ども向きのあんしんフィルターがあるワイモバイルがおすすめです。ただし、iPhoneは制限が難しい部分があり、親もiPhoneであることが必須(ペアレンタルコントロールを併用)。全込み月4732円(36分割)。

スマホにのめり込みやすく、受験を控えた中学生は、全年齢でもっとも強い制限が必要です。トーンモバイルは、トップクラスの制限機能を持っており、イオンモバイルも独自の制限機能を完成させています(画像)。

【制限機能で選ぶ】トーンモバイルは、全込み月1890円で制限機能が完璧! 中学生の成績を落とさないスマホです。

トーンモバイル

トーンモバイルは、月1890円の低料金もすごいけど、制限機能が断トツで優れてるのよね?

はい。ほとんどスマホでは、曜日別の利用時間帯の制限にとどまっていますが、トーンモバイルは、ゲーム、SNSなど「アプリごと」に時間制限が可能です。

勉強時間となる夜間は、「調べもの用にGoogle検索は使えるが、ゲームやLINEは使用禁止」といった、きめ細かな設定が可能です。

なるほど。中学生の勉強は暗記が多いから、調べものができるスマホは、ゲームができないなら意味があるわよね。

さらに、現在の機種e21では、居場所確認やメッセージのやり取りがLINE形式ででき、より簡単になっています。

デパートで迷子になった子どもの居場所もばっちり! わざわざ居場所確認のボタンに行かなくても、「#いまどこ」と打つだけでいいのね。

はい。そして、毎日の居場所確認は意外に面倒なもの。駅などを登録すれば、子どもが通過したときに、自動通知もしてくれます。駅のほか、自宅、学校、塾を登録するのがおすすめです。。

ほかの機種の場合、子どもの帰宅時刻などを見計らい、アプリに入り居場所確認ボタンを押し、さらに別のアプリに移りメッセージを送信という作業を毎日くり返すことになります。

トーンモバイルでは、子どもが学校を出たら自動通知音が鳴り、同じ画面で(何か用事があれば)メッセージを送るだけです。

トーンモバイルの月額料金です。現在、e21、e22の2機種が販売中です。トーンモバイルは、新旧の機種の差が大きいときは、旧機種は無料で在庫処分することがあります。今回は、同時に発売しているように、機種間の差はわずかです。

概要月額料金(e21)月額料金(e22)
基本プラン1100円1100円
電話代(月に5分間)220円220円
機種代(2年間で分割)416円908円
月額合計1736円2228円
(3年目以降の月額)(1320円)(1320円)
※電話は、月の合計利用時間(発信通話)が13分を超えると、かけ放題が安くなります。

トーンモバイル e21、e22(2022年6月発売)はどちらが良い?

トーンモバイルは、2022年6月に新機種のe22を発売します。

①5Gに対応

高速・大量通信が可能な5Gに対応します。ただ、トーンモバイルはもともと動画はチケット制となる、中速無制限ですので、関係は薄いと言えます。

②ワイヤレス充電に対応

新たに、ワイヤレス充電に対応します。コンセント充電では、急速充電にも対応。所要約100分は、現機種のe20とほぼ変わりません。

③SDカードを別途購入することで、記憶容量を増強可。

本体の記憶容量e21と同じ128GBですが、SDカードに対応となり、さらに512GBの容量を追加できます。しかし、e21でも256GBは増強可能で、子どもや10代にふさわしい記憶容量は十分確保できています。

価格は税込みで21,780円。e21は9,980円です。e21に続き自社製で、デザインもよく似ています。メインカメラの画素数も同じ。

記憶容量の増加は、お子さんがゲームなどのアプリを余り増やさないような制限機能が充実したトーンモバイルですので、大きなメリットとは言えません。

お子さんや10代の方が使うとすると、ワイヤレス充電がメリットだと思いますが、価格差が1万円以上あり、e21で十分だと考えます。それほど、e21の制限機能は、使いやすく充実しています。

トーンモバイルは、機能に大きな差がある新製品を発売した場合、旧製品を無料で在庫処分することもあります。今回、同時発売が続いており、広告でも、最新機能が必要でない場合、現在の機種でよいとのニュアンスです。

トーンモバイルのデータ通信は、SNSやサイト閲覧に特化した中速無制限です。実際に使ってみれば、中速(0.5~0.6Mbps)は、サイト閲覧やSNS使用は問題がありません(実際に、全国各地で測定済み。記事後半にデータ掲載)。

動画や高速通信型のゲームは、Wi-Fiまたは高速チケットを利用しますので、使いすぎを確実に防いでくれます。2022年8月以降(8月も含む)に契約なら、毎月1GB分の高速チケットは無料で付いてきます。外では動画は1GBまで、ほかは家のWi-Fでとなり、中学生にとって理想的な形です。

※安心オプションは月500円です。もし3年後にスマホが壊れた場合、3年分の保証料18000円に端末交換手数料を足すと23000円。端末価格(19800円)とより高くなります。壊さなければ全てかけ捨てになります。心配な場合、月500円ずつ貯金箱に貯金しておくと、安心です(壊れなかった場合、3年後に18000円のおこづかいになります)。

ヒント トーンモバイルは、未成年の契約は、必ず親権者名義となります。

トーンモバイルは、子ども向けスマホの先がけ

トーンモバイルは、子ども向けスマホを初めて作った会社なのよね?

はい。トーンモバイルは、全国のキムラヤ、一部のTSUTAYAを相談窓口にする、スマホ会社です。2014年に、子ども用家電「マイファーストソニー」を参考に、わが国初の格安キッズスマホを発売した、草分け的なメーカーです。

マイファーストソニー

専売店を持たず、テレビCMを最小限に抑え、ベストワン機種、ワンカラーで展開。浮いたコストにより、インターネット中速無制限など、きわめて格安の料金体系を実現しています。

制限機能が充実したトーンモバイルは、埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県の知事、横浜市・川崎市・千葉市・さいたま市・相模原市の市長が、利用を推奨しています。9都県市の推奨は、審査が厳しく、ドコモなど大手キャリアですら1社も推奨は受けていません。

制限機能は、こども向けスマホでトップ

トーンモバイルe21の制限機能【10点】
  • 1
    使用時間制限 2点
    一般的な使用時間帯だけでなく、総使用時間、アプリ(LINE、ゲーム等)ごとの使用時間を設定できる唯一の機種。
  • 2
    アプリの制限 2点
  • 3
    居場所の確認 2点
    精度が高い。また、学校・塾・自宅の出入りの自動通知もできる。
  • 4
    ネットフィルター 2点
  • 5
    歩きスマホ制限 2点
    精度が適切で、歩いていないのにしつこく作動することがない。

使用時間制限は、アプリごとの使用時間も制限可能!

トーンモバイルは、アプリごとに、1日の利用合計時間または利用時間帯の制限が可能なのよ。

トーンモバイルは、ほかの機種のような曜日別の利用時間帯の制限だけでなく、総使用時間の制限も可能です。さらに、アプリ(LINE、Twitter、各種ゲームなど)ごとに制限内容を決められる、唯一の機種です。夜間は、学習アプリは使えるが、LINEは止めるといった設定も可能です。

アプリ(LINE、ゲーム等)は親が探す必要はなく、子どもからのリクエスト式のため簡単。許可する場合でも、アプリごとに時間を制限(使用時間帯または総使用時間)できます。

居場所確認は、かなり精密

肝心の居場所把握機能は、画像のように、品川駅(東京都)で在来線から新幹線に乗り換えたことまで分かる精度があります。

また、トーンモバイルでは、学校、予備校、自宅に出入りしたら自動通知する機能もあります。親子ともども、毎日の連絡から解放されるメリットがあります。

ネットのフィルターは、学校教育水準

トーンモバイルのインターネットフィルターは、学校で採用されているのと同じ、アルシー(ALSI)のものなんですよ。

トーンモバイルのフィルター精度は、非常に高いです。この辺が、大手キャリアでも取れない、東京都など9都県市の推奨を取れた理由でしょう。

YouTubeは、アプリを制限しても、インターネット経由で見ることもできます。そのため、インターネットフィルターの精度も不可欠です。

歩きスマホ警告

歩きスマホによる事故は、おおむね道路が8割、駅のホームが2割です。中学生は、音楽を聴きながらスマホを見る習慣がありますので、歩きスマホ対策は重要です。以前はそれなりに見られた、歩きスマホ警告機能ですが、2021年2月にauがアプリ提供を取りやめるなど、減ってきています。

トーンモバイルは、歩きスマホ警告が可能です。その精度も適切(厳しすぎず甘すぎず)です。精度が厳しすぎると、少し動かしただけで注意画面が出るなど、操作性がかなり落ち、中学生の場合スイッチオフを要求しがちです。

トーンモバイルの料金計算

概要月額料金(e21)月額料金(e22)
基本プラン1100円1100円
電話代(月に5分間)220円220円
機種代(2年間で分割)416円908円
月額合計1736円2228円
(3年目以降の月額)(1320円)(1320円)
※電話は、月の合計利用時間(発信通話)が13分を超えると、かけ放題が安くなります。

データ利用は、動画の閲覧や高度な通信型のゲームが別料金となる、中速無制限です。追加料金が発生するとしても、高速チケット代300円(1GB=動画約3時間分)程度です。なお、1GB=300円は、他社の3分の1以下の値段です。

契約形態自体、動画や、SNS代わりに悪い誘いが発生している高度な通信型のゲームをやりづらくしている点が評価できるわね。2022年8月以降の契約なら、1GB分の高速チケットは無料でついてくるけど、動画漬けになるほどの量ではないわね。

※安心オプションは月500円です。もし3年後にスマホが壊れた場合、3年分の保証料18000円に端末交換手数料を足すと23000円。端末価格(19800円)とより高くなります。壊さなければ全てかけ捨てになります。心配な場合、月500円ずつ貯金箱に貯金しておくと、安心です(壊れなかった場合、3年後に18000円のおこづかいになります)。

ヒント トーンモバイルは、未成年の契約は、必ず親権者名義となります。

中速無制限は心配?

トーンモバイルは、耳慣れない中速無制限だから、悪く言う人もなかにはいるけど……。

はい。実際に使ってみれば、中速(0.5~0.6Mbps)は、動画の再生やアプリのダウンロードができないだけで、サイト閲覧やSNS使用は問題がありません(実際に、全国各地で測定済み)。

東京都時間帯年月中速 
下りMbps
サイト
使用感
場所
新宿区8:19(平日)2021.30.79Mbps西新宿
新宿区18:08(平日)2021.30.80Mbps新宿駅西口(都バスターミナル)
新宿区17:55(平日)2021.30.68Mbps埼京線(池袋~新宿)
千代田区13:08(土曜)2021.21.14Mbps岩本町駅(電車内)
千代田区13:22(土曜)2021.20.71Mbps小川町駅周辺風景写真
千代田区20:52(土曜)2021.211Mbps秋葉原駅周辺
千代田区21:02(土曜)2021.216.5Mbps小川町駅(ホーム)
千代田区9:35(平日)2021.317.0Mbps東京駅(地下)
千代田区8:04(平日)2021.317.7Mps東京駅(地下)
千代田区21:06(平日)2021.30.3Mbps△遅い東京駅(地下)
千代田区10:09(平日)2021.316.7Mbps九段下駅(地下鉄車内)
渋谷区12:07(平日)2021.30.28Mbps△遅い初台駅(地下ホーム)
渋谷区20:08(平日)2021.318.5Mbps初台駅(地下ホーム)
渋谷区8:55(平日)2021.30.51Mbps東京オペラシティ周辺
世田谷区19:47(平日)2021.310.0Mbps明大前駅(マクドナルド)
中央区9:14(平日)2021.317.5Mbps馬喰町駅(電車内)
台東区9:59(平日)2021.37.05Mbps東北新幹線(上野駅出てすぐ、地下トンネル内)
江東区16:39(平日)2021.20.61Mbps西大島駅(構内)
江東区15:52(平日)2021.25.49Mbps アリオ北砂(ショッピングモール)
江東区13:41(平日)2021.215.0Mbpsアリオ北砂(ショッピングモール)
江東区13:22(平日)2021.218.2Mbps西大島駅(構内)
江戸川区12:09(平日)2021.30.61Mbps葛西駅前
江戸川区14:35(平日)2021.317.8Mbps葛西駅前
順次更新

※リンクは証拠画像ですが、貼り付けに手間がかかるため、未設定の場合があります。証拠画像は保存してありますので、ご覧になりたい場所があれば、コメント欄からお気軽にご請求ください。

東京都以外の測定、中速のしくみ 👉【最強の口コミ・評判】トーンモバイルを購入し、通信速度などを徹底検証!

月額1100円の基本料金を実現するために、3つの手間をかけられるかどうかね。

  1. アプリのダウンロードは、Wi-Fi環境で行う(自宅にWi-Fi環境は原則必要です)。
  2. 動画閲覧や、高度な通信ゲームは、高速チケット(1GB300円)を使う。
  3. 通学時のピークなど、読み込みに10秒以上かかったら、迷わず高速チケットを利用すると、ストレスにならない。サイトを5ページを見ても、1000MB(300円)のうち7MBしか減らない。

高速チケットのオンは、トップ画面の目立つところから3タッチ。ストレスは少ないです。

【デザインで選ぶ】オッポ(OPPO)は、若者向けデザインで、図抜けたお買い得度

OPPO A73

デザインと機種のコスパで選ぶなら、断然オッポ(OPPO)ね。まだなじみがないメーカーだけど、指原莉乃さんをCMに起用し、グングン浸透してるのよ!

はい。スマホ通がこぞって推し、口コミ評価でも高得点を連発。若者向けに作られたスマホで、カメラや高度な3Dゲームへの対応も進んでいます。

機種代が安いにも関わらず、サクサクと動き、中学生が持って、全く不満はないはずです。

スマホ開発の専門家もiPhoneの対抗馬にOPPOを挙げています

OPPOあたりにしとけば(家族)全員分買っても10万で済みそうなのだが、その選択肢は彼らにはない。(引用元

オッポ(OPPO)の主な機種

機種名説明端末価格カラー半導体チップ
数値=性能
記憶容量
OPPO Reno5 A5G対応。画面は有機ELを採用した3Aよりやや劣ります。2021年6月発売。39,800円青・黒Snapdragon
765G
128GB
OPPO Reno3 A基本的な操作のスムーズ感はもちろん、カメラ、音質、記憶容量ストレージにもこだわったOPPOの主力機種です。2020年6月発売。39,380円白・黒Snapdragon 665128GB
OPPO A73Reno3 Aから、カメラ性能、記憶容量ストレージ、音質、防水・防塵機能を引き算した格安機。しかし半導体チップは同等で、この価格で先端3Dゲームにも対応します。2020年11月発売。
(※高負荷3Dゲーム『黒い砂漠』で実験済み)
21,780円こん・オレンジSnapdragon 66264GB
参考
AQUOS sense4
基本性能はOPPO A73を上回るほどですが、横幅が大きく、ボヤっとしたカラー(写真)は、若者向けとしては、やや野暮ったい印象です。38,280円オレンジ・シルバー・黒Snapdragon 720G64GB

中学生なら OPPO A73 で十分よ。大人でも十分以上に使える機種ですよ。防水機能がないのが、欠点だけど……。

アイティメディア株式会社

はい。OPPO A73は、デザイン、機能、操作しているときの楽しさから考えれば格安ですが、防水機能は省いてあります。しかし、スマホの故障は、自然故障、落下、水没があり、防水機能で全てが防げるわけではありません。「買い替えがしやすい価格」の機種にするのもおすすめです(月に500円「スマホ保険用貯金」させれば2年で12000円となり、9780円出せば新しいOPPO A73を購入できます)。

OPPO Reno3 A、OPPO A73などOPPOの機種は、中学生にふさわしい月4GBの容量なら、イオンモバイルが安くなります。機種代、電話代(10分間)込みで月3883円です。

容量をいつでも1GB刻みで増減できるのも、イオンモバイルの特徴です。例えば、中3で動画授業を利用し始め容量が不足しそうなときなどに、融通が効きます。重要なポイントは、イオンモバイルは、docomo電波を選ぶこと。その方が、断然つながります。

なお、CMでよく見る会社の方が信頼感があるなら、ワイモバイルもおすすめです。ワイモバイルは、家族割の割引額が大きめですので、親がワイモバイルの場合、有力な選択肢です。UQは、CMを見ても分かるように、大学生や20代がターゲット。一人暮らしでないとやや損になります。

ワイモバイル 公式

androidスマホの選び方

OPPOもよさそうだけど、ほかの機種も一応調べたいという方もいらっしゃるかしら? でもandroidスマホは、種類が多過ぎて、上手く選べる気がしないわよね……。

はい。まず中学生向けなら、まずはミドルレンジと呼ばれる2~5万円の機種に絞ってください。

調べ始めると Xperia、Galaxyが何となく聞いたことがあり、信頼感を覚えるはずです。しかし、両メーカーは、高価格帯に強く、ミドルレンジではおすすめ度は低めです。ミドルレンジに強いのは、OPPOとAQUOS sense4と覚えておくと、便利です。

下はイオンモバイルが扱うandroidのなかで、知っておきたいメーカーをピックアップしたもの。日本製にこだわるならAQUOS sense4がよいですが、現在はOPPO、Xiaomiの中国系が相当コスパが良く、おすすめです。なお筆者は、OPPO A73をサブ機として使用しています。

スマホを選ぶコツは、目新しい機能ではなく、レスポンス。レスポンスは、口コミを探し回らなくても、AnTuTu総合スコアでほぼ分かります。

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機種価格コム
口コミ評価
価格AnTuTu総合スコア説明
motorola moto g50 5G2021.10発売29,800円30万点
軽いゲーム対応級
モトローラは、アメリカで、
世界初の携帯電話を開発したメーカー。
レスポンス等基本操作には問題なし。
Xiaomi Mi 11 Lite 5G★★★3.839,800円52万点
超ハイスペック級
Xiaomi(シャオミ)は中国メーカーで、
2010年設立ながら、世界4位のメーカー。
レスポンスは速い。
AQUOS sense4★★★4.0 34,800円 27万点
軽いゲーム対応級
AQUOS sense4は、ミドルレンジスマホの代表格。
レスポンスなど、設計が非常に手堅く万人向け。
ただ、デザインは横長でもっさり感あり。
OPPO Reno5 A★★★4.1 39,800円38万点
重いゲーム対応級
OPPOは、スマホ開発の専門家や、
スマホマニアが推すおすすめメーカー。
レスポンスが速く、デザインがカッコいい、カワイイ。
OPPO Reno3 A★★★3.8 32,800円18万点
メイン機最低限級
OPPOはスコアはほどほども、設計バランスが良く、
レスポンスも問題なし。
軽いゲームはしっかり動く。
OPPO A73★★★3.9 21,800円18万点
メイン機最低限級
スコアはほどほども、設計上手で、軽いゲームも動く。
コスパやデザインが良く、お、値段以上。
ただし防水なし。

スマホ会社の選び方

機種がわかってきても、今度はキャリア。ahamo(アハモ)、ワイモバイル、UQはCMをよく見るけど、比べるのが大変!格安だと電波がつながるかも心配。

はい。格安スマホの電波がつながらない、という声は多く聞かれます。

先に結論を言うと、大手キャリアの子会社(ワイモバイル、UQ)、イオンモバイルのドコモ回線、 OCNモバイルON(NTT系) であれば、電波に大きな問題はなく、都会のランチタイムや夕方以降など一部を除き、ストレスなく利用できます。

かんたんに言えば、資本力が大きなスマホ会社は、大手キャリアから有利な条件を引き出せているのです。

注目は色つきグラフの下限。下限が0.0になるキャリアはお勧めできません。MMD研究所
格安スマホ 通信速度

資本力が大きなスマホ会社とは、ワイモバイル、UQモバイル、イオンモバイル(ドコモ回線選択時のみ)、OCN モバイル ON(NTT系)です。都会のピーク時を除き、動画閲覧もスムーズです。

このなかでは、容量(ギガ)の区切りがきめ細かく、小学生向けの2GBの設定ができるイオンモバイル (ドコモ回線選択時のみ)がおすすめです。家族ユーザーが多いイオンモバイルは、子ども向けの制限機能である「イオンモバイルセキュリティPlus」を開発済みで、その点でも信頼が置けます。

イオンのお客さんは「節約系」「ファミリー」がキーワードよね。それで、中学生に安心して与えられ、中学生がスマホ漬けにならない容量が設定できるプランになったのね。

  • ワイモバイル…3GB、15GBの区分しかなく不便。ただ、家族割で勝負しているスマホ会社ですので、親がワイモバイルなら、ほぼ一択です。子ども向け制限機能は、大手キャリアに準じた性能です
  • UQモバイル  … 3GB、15GBの区分しかなく不便。 CMのイメージから分かるように、大学生や20代単身者がお得な料金設計です。
機種代は含みません 月2GB
小学生向き
月4GB
中高生向き
月6GB
専業主婦向け
月10GB
会社員向け
月20GB
若者向け
ahamo(アハモ)2970円 2970円2970円2970円2970円
ワイモバイル
※親もワイモバイルの場合
990円
通話別
2090円
通話別
2090円
通話別
2090円
通話別
2970円
通話別
UQモバイル1628円
通話別
2480円
通話別
2480円
通話別
2480円
通話別
3480円
通話別
イオンモバイル
(docomo回線を強くおすすめ)
880円
通話別
1080円
通話別
1380円
通話別
1680円
通話別
1980円
通話別
トーンモバイル(中速)1100円
通話別
1100円
通話別
1100円
通話別
1100円
通話別
1100円
通話別

OPPO A73をイオンモバイルで購入の場合

概要月額料金
基本プラン(2GB)968円
電話代(月に5分間)220円
機種代(2年間で分割)1367円
月額合計2555円
(3年目以降の月額)(1188円)

OPPO Reno5 A 、OPPO Reno3 A、OPPO A73は、小学生にふさわしい月2GBの容量なら、イオンモバイルが安くなります。機種代、電話代(10分間)込みで月2555円です。

容量をいつでも1GB刻みで増減できるのも、イオンモバイルの特徴です。余った通信容量はくりこしができ、実質価格は他社よりも、さらに安いと言えます。重要なポイントは、イオンモバイルは、docomo電波を選ぶこと。その方が、断然つながります。

なお、CMでよく見る会社の方が信頼感があるなら、ワイモバイルもおすすめです。ワイモバイルは、家族割の割引額が大きめですので、親がワイモバイルの場合、有力な選択肢です。UQは、CMを見ても分かるように、大学生や20代がターゲット。一人暮らしでないとやや損になります。

ワイモバイル 公式

【定評のある機種】AQUOS sense4は、ミドルレンジの新定番

AQUOS sense4

androidは、ソニー(Xperia)、シャープ(AQUOS)、サムスン(galaxy)が人気だけど、4万円前後のミドルレンジに力を入れているのは、断然シャープのAQUOS senseシリーズなのよ。

はい。シャープのAQUOS sense4は、特に安心できる機種で、IT関係者(筆者の知人)の購入も見られる新定番です。Xperia、galaxyは、ミドルレンジは、ハズレ機種が多いのが実情です(お近くのスマホ通に聞いていただければ、すぐ分かります)。

デザインが少し野暮ったいのですが、操作性、レスポンスなど、スマホの基本をがっちり押さえた機種です。

下の方もIT関係者です。

実際に購入した中3生(購入当時)の感想です。

AQUOS sense4は、中学生にふさわしい月4GBの容量なら、イオンモバイルが安くなります。機種代、電話代(10分間)込みで月3883円です。容量をいつでも1GB刻みで増減できるのも、イオンモバイルの特徴です。なお、イオンモバイルは、docomo電波を選んだ方が、断然つながります。

もしCMでよく見る会社の方が信頼感があるなら、ワイモバイルがおすすめです。ワイモバイルは、家族割の割引額が大きめで、親がワイモバイルなら。UQは一人暮らしでないとやや損になります。

ワイモバイル 公式

【iPhone】端末とSIMカードをセットで買えるワイモバイルがおすすめ!

うちの子は、友だちが、iPhoneだから自分もと言うのだけど、どれがお得なのかしら?

はい。中学生は、友達と同じ機種を持ちたがりますよね。そこを優先するなら、iPhoneでも良いと思います。中学生にぴったりで、機種代が5万円程度で済むのはiPhone11です。

大手キャリアの正規プランのほか、大手キャリアの安いプランであるahamo(アハモ)、大手キャリアの子会社であるワイモバイル、UQモバイルが、iPhone11を扱っています。

iPhoneは、セキュリティが非常に固く、外部が用意した制限システムは、十分機能しません。そのため、appleが用意した、ペアレンタルコントロールという仕組みを使います。そのため、親がiPhoneであることが原則です。

ahamo(アハモ) は20GBプランしかなく、受験学年なら

ahamo(アハモ)は、CMの雰囲気を見れば分かるように、そもそも大学生や20代向けのプランです。そのため、月の通信容量(ギガ)は、20GBもあります。

20GBは、Wi-Fiのない環境で、1日あたり、サイトやLINEのやりとり5時間!、ゲーム2時間30分!、動画も2時間30分は利用できる計算です。夜間の利用制限は、絶対に必要です。

逆に言えば、スタサプなどの動画授業にしっかり取り組む約束で、与えるのがいいわね。

はい。その通りで、せっかく ahamo(アハモ) を選ぶなら、学校の行き帰りなどで、動画授業にとことん取り組む条件で与えるのが、受験成功のコツです。

なお、ahamo(アハモ)では、居場所確認機能は利用できませんので、必要な場合はワイモバイルを検討します。

ヒント povo(ポヴォ) …iPhoneなど機種は扱わず、SIMカードのみの販売となります。ユーザーがプランを組み立てる必要があり、子どもにはおすすめ度は低めです。
LINEMO(ラインモ) …SIMカードのみの販売となりますので、お下がりのiPhoneやすぐ後で紹介の中古のiPhoneを使うならおすすめです。3GBプランしかないのが欠点ですが、月額は990円で済みます(通話代別)。

ワイモバイルは5GBの契約が可能に

ワイモバイルは、iPhone11を扱っています。Sプランの増量プラン(5GB)があり、中学生向きです。Sプランの増量プランは、家族割適用なら月1540円です(通話代、機種代別)。

表は横にスクロール可能

⇔ 表は横に動きます ⇔

機種代は含みませんiPhone11の有無月1GB月4GB
中学生向き
月7GB月10GB月20GB
ahamo(アハモ)2970円2970円2970円2970円2970円
ワイモバイル
※親もワイモバイルの場合
990円
通話別
1540円
通話別
増量オプション
2090円
通話別
2090円
通話別
2970円
通話別
UQモバイル1628円
通話別
2178円
通話別
増量オプション
2480円
通話別
2480円
通話別
3480円
通話別
イオンモバイル
(docomo回線を強くおすすめ)
×1078円
通話別
🥈1408円
通話別
1738円
通話別
2068円
通話別
2398円
通話別
トーンモバイル(中速)×1100円
通話別
🥇1100円
通話別
1100円
通話別
1100円
通話別
1100円
通話別

上の表を見て頂くと、1番安いのはトーンモバイルですが、お下がりを準備するか、中古端末を別途購入する必要があります(すぐ下で解説)。2番目に安いイオンモバイルは、iPhone8しか取り扱いがなく、ワイモバイルが1番おすすめとなります。

ただし、親がワイモバイルではない場合、家族割の1188円引きが適用されず、2728円となるため、UQがお得になります。基本的にワイモバイルは家族狙い、UQは大学生・20代など単身狙いの会社ですので、覚えておくと便利です。

iPhoneでしっかりと制限を行いたいなら?

iPhoneは、制限機能が効かないのよね……。

はい、その通りです。iPhoneは、外部からの干渉に厳しいため、あんしんフィルターの一部機能が利用できません。そのため、ahamoやワイモバイルで購入した場合、親もiPhoneを持ち、アップルの「ペアレンタルコントロール」機能を使うことが必要となります。

その辺に不便を感じる場合、トーンモバイルのSIMもおすすめです。大手が準備している「あんしんフィルター」を上回る制限機能が利用できます。

ポイント 通信速度は中速無制限となり、動画は高速チケットが必要です。その代わりに、基本的な月額料金は月1100円で済みます。

中古iPhoneの購入は、トーンモバイル推奨のイオシスで、SIMロック解除版iPhoneを購入し、トーンモバイルから郵送されるSIMを差し込むだけす。お下がりなら、SIMを差し込むだけです。想像より簡単です。
(SIMロック解除版なら、au、ソフトバンク、ドコモのどれでも同じです)

iPhoneの機種は、中古ならiPhoneX(テン)、次いでiPhoneXR(テンアール)、次いでiPhone8がおすすめです(9は欠番で存在しません)。性能がガクンと下がるiPhone7なら、androidの高評価機種(OPPOなど)を選んでください。なお、iPhone11はまだ割高です。

2022年3月現在なら、iPhoneX(10)は、良品で3万円前後が相場です(イオシスの料金)

中古では心配、という感覚もあるかも知れませんが、iPhoneは1年で新しい機種が出るから、毎回買い替えているファンがいるのよ。

はい、その通りです。とくに「中古Aランク」は、高く買い取ってもらうために、液晶保護フィルムを貼るなど、大切に使われています。

iPhone用のSIMカードは、 トーンモバイル公式ですぐに購入できます。

ヒント トーンモバイルは、未成年の契約は、必ず親権者名義となります。

子供のスマホは何年生から与えるもの? 所持率は?

子どもには、いつ頃からスマホを与えればいいの?

はい。中学生の87%がスマホを与えられています(スマートフォン等の利用に関する調査結果報告書)。

スマホを与えなくて良いのは、地方在住の男子が考えられます。自宅、学校の往復が多く居場所が読めますし、また男子は仲間はずれが起きにくいからです。筆者が塾講師だったころ、中学生の男子の一部はスマホを持っていませんでした。ただし、ゲームの話題についていけなくなるのは、デメリットと感じていたようです(動画は自宅のPCで視聴)。

《デメリット》スマホの中学生への悪影響は?

子どもにスマホを与えるデメリットは?

はい。教育の専門家から見ると、勉強時間の減少、SNSや通信型ゲームを介した子どもを偽装した誘いが2大リスクです。

勉強時間を減らしてしまうのは、SNS、動画、ゲームが3強(3凶)です。まんがは課金しない限り、1日数話(所要10分足らず)しか読めない設計ですので、影響は少なめです。

年齢別の時間を食うコンテンツ ワースト3(内閣府

順位小学生中学生高校生
1位ゲームSNS、LINE SNS、LINE
2位動画動画動画
3位SNS、LINEゲーム音楽

スマホを実際に子どもに与えた親は、下のように考えています。

  • 悪影響は特にない 48.80%
  • 睡眠不足 19.90%
  • 視力が落ちた 18.70%
  • 勉強に対する姿勢(集中力)の悪化 15.30%
  • 外遊びや家族との時間が減った 15.30%
  • 姿勢が悪くなった 12.30%
  • 成績が下がった(スマホ依存による) 10.70%
  • 肩こりや頭痛等を訴える 4.10%

東京都青少年・治安対策本部のスマートフォン等の利用に関する調査結果報告書による。

睡眠不足、視力が落ちたなど、悪影響のすべてが、利用時間の過多によるものです。中学生のスマホの平均利用時間は、1時間58分にものぼります(2019年内閣府の調査)。

制限機能がしっかりした機種を選んであげることで、解決できそうね。

筆者(塾講師経験、国家資格キャリアコンサルタント)のおすすめプラン

  • SNS、LINE …19時~7時禁止がおすすめ。既読無視は「親に禁止されている」と、友達に広めておくことで防げます。
  • 動画 …YouTubeアプリを制限しても、ネット検索から視聴できるため、機種全体の利用時間帯制限、総使用時間制限で対応します。
  • ゲーム …インストールを許可するゲームを3つ程度に絞り、1日合計30分程度の制限がおすすめ。
  • まんがアプリ …課金せず見られるのは1日数話程度(所要10分程度)です。3つ程度のアプリを許可し、自由に見せるのがおすすめ(まんがは、作り手が時間をかけており、教育上の効果がある場合があります)。

制限機能で選ぶなら トーンモバイルがおすすめです。

《危険な誘い》リスクは、SNSやネットワークゲームがメインに。子ども向けのスマホの制限機能とは?

政府広報

悪い大人からの誘いは、出会い系サイトが少し減ってきて、いまはTwitterみたいなコミュニティサイトが多いのよね。

はい。95%がTwitterなど、コミュニティサイトを介した誘いです。男性の大人が、中高生を装うような事例もあり、引っかかりやすいのが特徴です。

しかし、これは平成27年の数値。現在は、通信型ゲームを介した誘いが急増しています。ゲーム上に展開される世界で会話ができ、中学生は、同じゲーム愛好家を信用してしまう傾向があります。Twitterやゲームに利用制限を加えられるスマホが、必須と言える状況です。

子どものスマホには、どのような制限機能があるの?

はい、以下のような管理・制限機能があります。人気があるのは、利用時間帯制限とゲームなどの利用制限です。

使用時間制限使用時間帯制限が主流ですが、トーンモバイルはアプリごとに総使用時間を制限できます。
アプリ制限アプリ(動画、ゲーム、LINEなど)のダウンロードを制限します。
ネットフィルターインターネットフィルターは、有害サイトの閲覧を制限します。
居場所把握GPSで居場所を把握。トーンモバイルは、学校や塾への出入りを自動通知します。
歩きスマホ制限適切な感度の機種を選ぶことが必要です。保護者への通知機能もあると心づよいです。

制限機能については、最も強いのがトーンモバイルです。次に強いのが、イオンモバイルです。その他の格安スマホは、外部の制限アプリを導入しますが、機種との相性の差が大きくトラブルが起きがちです。

制限機能の目安
トーンモバイル>イオンモバイル>大手各社・その子会社(ワイモバイル、UQ、ラインモ)>その他の格安各社(楽天モバイルを含む)

※外部アプリの導入を以って「制限機能あり」としている会社も多いですが、機種ごとの相性に相当差があり、スマホが非常に使いにくくなることがあります。

トーンモバイルe21の制限機能【10点】
  • 1
    使用時間制限 2点
    一般的な使用時間帯だけでなく、総使用時間、アプリ(LINE、ゲーム等)ごとの使用時間を設定できる唯一の機種。
  • 2
    アプリの制限 2点
  • 3
    居場所の確認 2点
    学校・塾・自宅などの出入りの自動通知もでき、同じ画面でメッセージも送信できる。
  • 4
    ネットフィルター 2点
  • 5
    その他の制限 2点
    歩きスマホ制限(加点2)
イオンモバイルの制限機能【8点】
  • 1
    使用時間制限 1点
    曜日を基準とした、使用時間帯制限が可能。
  • 2
    アプリの制限 2点
  • 3
    居場所の確認 1点
    標準機能にあり。
  • 4
    ネットフィルター 2点
  • 5
    その他の制限 2点
    SNS関連の制限(加点2)
あんしんフィルター(大手キャリア、ワイモバイル、UQ、ラインモ)【6点】
  • 1
    使用時間制限 1点
    曜日を基準とした、使用時間帯制限が可能。
  • 2
    アプリの制限 2点
  • 3
    居場所の確認 1点
    位置情報は、キャリアにより異なり、大まかなエリアのみなど不十分な場合あり。
  • 4
    ネットフィルター 2点
  • 5
    その他の制限 0点
    付加機能はなし(ただしドコモは歩きスマホ制限可能)

Q 受験を控えた中学生に適したスマホのプラン、利用時間は?

現在、中学生の1日のスマホ平均利用時間は、男子で2.8時間、女子では2.9時間にもなりますデジタルアーツ)。中学生がおもに利用しているのは、SNS・LINE、動画、ゲームです。 

中学は勉強が難しくなって、部活もあるのに、1日3時間もスマホにかけたら、心配……。うちの子のスマホプランは、どれがいいのかしら?

はい。中学生は、スマホで通話することはほとんどありません(文科省2016年調査 画像)。家族や友人間ではLINE電話を使用し、通話は、塾や各種問い合わせなど月5分間程度とみておけば良いでしょう(なるべく使わないように教えておくのが基本です)。

また、中学生のスマホ利用状況や勉強時間から考えると、月間のデータ通信容量が4GBのプランがふさわしいです。4GBなら、Wi-Fiのない環境で、1日あたり、サイト閲覧やLINEのやりとりで1時間、ゲームで30分程度、動画を30分程度は利用できる計算です。

(参考)利用時間の目安は、1GB=動画3時間、1GB=ゲーム300時間、1GB=文字や写真のサイト3000ページ。統計:auおよびウェブの専門家による実測値から、平均的なデータ通信量を算出しました。使用環境や閲覧先により異なります。

Q 学割はどこがお得なの?

春になるとテレビで学割って聞くけど、学割を使った方がいいのかしら?

いいえ。学割は主に大手キャリアが使ってきた用語ですが、適用される正規プランはそもそも高いですので、割り引かれてもメリットは薄め。初めからahamo(アハモ)、povo(ポヴォ)、LINEMO(ラインモ)を検討した方が話が早いです。

また、格安スマホ各社は、もともと下限ギリギリの価格のため、学割の設定自体がありません。

唯一検討の余地があるのは、大手キャリアの子会社です(ワイモバイル、UQ)。

ワイモバイルUQ
名称親子割応援割
割引額1100円(約2年間)1100円(2年間)
適用プランM(月15GB)~M(月15GB)~
条件親もワイバイルなし(子どもだけ可)

ワイモバイルもUQも大手の子会社ですので、国の指導をもとに、大手キャリアと同レベルの制限機能を持っています。ページ冒頭で紹介のトーンモバイルには劣りますが、①アプリの制限、②ネットフィルター、③機種全体の利用時間帯制限の、最低限の制限機能を備えています。

ワイモバイル月額料金UQ月額料金
基本プラン(学割適用後)1980円(月15GB)1628円(月15GB)
電話代(月に5分間)220円220円
機種代(2年間で分割)512円(UQと同価格とする)512円(OPPO A54 5G)
月額合計2712円2360円
(3年目以降の月額)(2200円)(1848円)

ワイモバイルが高く見えますが、家族割で2回線目は1188円となり、1回線当たり594円引きとなりますので、大差はありません。UQモバイル と比較し、機種で選んで頂いて大丈夫です。

Q  お下がりや中古のスマホ用に格安simを入れて、子ども用のスマホにすることは可能?

パパが使ってた古いスマホ。まだ使えと思うんだけど、中学生のうちの子に回せないかしら?

はい。格安SIMを通販で購入して、スマホに差すだけで、すぐに使えるようになります。ブックオフやイオシスで販売している中古のスマホも利用できます。

SIMカードとは、スマホ会社との契約や個人情報を記憶した、ICチップのことです。注意したいのは、下の3点です。

  • スマホがSIMフリーであること。なかにはドコモ専用などの機種もある。
  • SIMカードのサイズに注意。マルチSIMの場合、どのサイズにも適合します。
  • SIMカードは、音声プラン(通話+データ通信)を購入する。

※マルチSIMは、イオンモバイルなどが採用しています。

SIMカードの入れ替え自体は、非常にかんたんな作業です。

格安SIMの会社を選ぶうえで、決めておきたいのは、月のデータ容量ですが、中学生の場合は4GBがおすすめです。2GBでは不足気味となり、6GBではゲームや動画などの使いすぎにつながりやすいです。

格安SIMだと、子ども向けの制限機能はついてないのよね?

多くの格安SIMは、大人用ですので、子どもの利用は考慮されていません。しかし、イオンモバイルだけは、アプリ制限、インターネットフィルター、居場所確認のほか、SNSの制限も可能です。

中学生に格安SIMを差したスマホを与えるなら、ほぼ一択となります。

表は横にスクロール可能

⇔ 表は横に動きます ⇔

機種代は含みません制限機能の評価月1GB月4GB
中学生向き
月7GB月10GB月20GB
ahamo(アハモ)2970円2970円2970円2970円2970円
ワイモバイル
※親もワイモバイルの場合
🥇990円
通話別
2090円
通話別
2090円
通話別
2090円
通話別
2970円
通話別
UQモバイル1628円
通話別
2480円
通話別
2480円
通話別
2480円
通話別
3480円
通話別
イオンモバイル
(docomo回線を強くおすすめ)
★★🥈1078円
通話別
🥈1408円
通話別
🥈1738円
通話別
2068円
通話別
2398円
通話別
トーンモバイル(中速)★★★1100円
通話別
🥇1100円
通話別
🥇1100円
通話別
1100円
通話別
1100円
通話別

中学生向けの4GBでは、トーンモバイル(機種とのセット販売のみ)を除けばイオンモバイルが1番安く、1GB刻みで契約を変更できるため、融通が効きます。もちろんくり越しも可能で、穴がないプランとなっています。

イオンモバイルは、回線が選べる。ドコモ回線がよく、au回線はほかの格安スマホ並み。

なお、回線はドコモ回線を選択した方が、圧倒的に電波状況はよいです。イオンモバイル自体の電波の強度は、大手キャリアの正規契約には及びませんが、その子会社のワイモバイル、UQと並ぶつながりやすさがあります。

イオンモバイルは安くて、子ども向けの制限もしっかりしていて、電波もよい。なぜこんなに好条件がそろうのかしら?

はい。イオン自体の資本力や集客力を生かせる上に、イオン店内に販売コーナーを設けるため、販売店設置や代理店への手数料のコストがかからないからだと考えられます。

また、イオンのブランドイメージがあるため、テレビCMが不要。さらにイオンモバイル自体、昔から顧客目線が強かったことも、関係しているでしょう。

Q 中学生に携帯電話を使わせることはできる??

中学生なら、通話とLINEと勉強関係の調べものしかできない携帯電話(ガラケー)を持たせるの悪くないわよね

はい。一部の親御さんしか気づいていないのですが、スマホの使い過ぎで成績が下がる傾向が強い中学生には、携帯電話は有力な選択肢です。

3G電波の携帯電話は、auの2022年3月末を皮切りに、順次サービスを終了しますが、4G電波の携帯電話は今後も利用できます。また、格安スマホ各社のSIMカードは、実は携帯電話のSIMカードと基本的には同じ仕組みです。

しかし、手持ちの携帯電話に格安SIMを入れてみたとしても、電話はできたがネットがつながらない、専門的な調整が必要など、ハードルが高いのも事実です。また、ほとんどの携帯電話では、アプリ形式で提供されているLINEは利用できません。

残念ね。よいアイデアだと思ったのに。

いえ。1つだけ方法があります。ワイモバイルは、現在でも携帯電話を扱っています!

ワイモバイルでは、初めからSIMカードが入った携帯電話を扱っているため、相性や調整の心配はなし。機種の選択肢も4つだけですが、AQUOSケータイ3の口コミは3.0点しかありませんので、DIGNOケータイ3で決まりとなります。

DIGNOケータイ3は、LINEもできるのが最大の特徴です。通話、ネット検索(勉強関係の調べものや辞書機能に対応)もできます。中学生の勉強時間を減らしてしまう動画やまんがは見られませんので、ある意味では至れり尽くせりです。

ワイモバイルのサイトに行き、製品、ケータイと進みます。

中学生なら4GBがおすすめですので、シンプルSプランで問題ありません。最初の1年は2178円。1年後からは、5GBなら2728円、3GBで収まるなら2178円です。

機種代は24回払いなら月750円ですので、合計2928円です。ワイモバイルは、ソフトバンクの子会社ですので、電波は問題ありません(大手スマホの正規契約より遅いですが、格安スマホよりずっと速いです)。

Q 楽天モバイルは子供向けのスマホになる?

楽天モバイルは、子ども向けのスマホとしてどうかしら?

はい。3GBまで1078円という料金体系は子ども向けの要素はあるのですが、制限機能が充実していません。

楽天モバイル公式サイトより

楽天モバイル側は安心を訴えますが、よく見ると外部アプリである、iフィルターの契約を求めており、独自の制限機能はありません。

apps.apple.comより(2022年3月現在の評価)

外部から、多種多様なスマホの機種を制御するのは、技術的に非常に難しく、実際にiフィルターは口コミ面で苦戦が見られます。

イオンモバイルも当初は、外部フィルターに頼っており、不安定かつ使いづらい部分がありました。

イオンモバイルの公式サイトには、外部アプリに頼っていたころの反省点が記されています。

楽天モバイルの資本力を考えると、今後数年以内に子ども向けの制限機能は開発されると思います。しかし、現在は、大人が使用するスマホではないかと、筆者は考えます。

おわりに 高校受験の成功のためには、SNS・LINE、ゲーム、動画を制限できることが最優先!

中学時代は、高校受験を控えた重要な時期よね。

はい。筆者の予備校講師時代の経験から、受験に成功した生徒と失敗した生徒には、以下のような差があります。

 受験に失敗した中学生受験に成功した中学生
ゲームパズル系はじめ、時間だけを大量に消費するゲームに熱中していました。ゲームに費やす時間は限られていました。
LINE常にLINEはON。勉強中には、わきに置き、再三画面を見ていました。・勉強中はLINEをOFFにしていました。
・「夜は親に使わせてもらえない」など、適当な理由をつけ、返信の頻度を調整している傾向がありました。
ネット閲覧・掲示板のまとめサイトなど、質が低いメディアをサーフィンする傾向でした。
・動画を、おすすめをもとに連続再生する傾向がありました。
・ウィキペディア、はてなブックマークなど、比較的質の高いメディアを見る傾向がありました。
・勉強関係の調べものに、ネットを使用する傾向がありました。
スマホ依存起床後から、就寝直前まで、学校の授業中を除き、スマホのスイッチを切ることはありませんでした。塾ではスイッチを切る、友人同士の会話ではスマホを使わないなど、ルールを決めて行動していました。
電車内の行動定期試験前も、通学の電車内では、ゲームやLINEなどに時間を取られていたようです。定期試験前は、通学・下校時も、勉強していたとのことです。

このような日々の過ごし方の差は、将来に大きな差を生みます。中学生の将来は、保護者がスマホをどう使わせるかが非常に重要となります。ぜひ、子どもの将来を見据えたスマホ選びをしてください。

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