
親がauだから、子もauを考えているんだけど、どの機種がいいのかしら? auの新プランpovo(ポヴォ)2.0も気になるわね。
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管理者(加藤純)は、教育業界20年のキャリアコンサルタント(国家資格)。2014年のサイト創設以来、学力と安全を守るスマホ選びを一貫して提唱。
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auのキッズスマホ、ミライエf(フォルテ)は販売終了!


auのキッズズマホ、ミライエf(フォルテ)は、2017年以来、新製品が出ないのは、なぜなのかしら?
はい。2018年に青少年インターネット法(※)が定められたことが大きいです。これ以降、全ての機種に、青少年向けのフィルタの設定が義務づけられました。
※青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律
そのため、auは、扱っている全てのスマホに適用できる「あんしんフィルター」を開発しました。わざわざ子ども専用の機種を開発しなくても、良くなったのです。同じ理由で、ドコモも、子ども専用機の新発売を行っていません。
ミライエf(フォルテ)は仕組みが古く、わざわざ中古品で探すほどのスペックではありません。このページでは、子ども(小中学生、幼稚園児)向きの、安心できるお買い得の機種を紹介します。
auの子ども向けの制限機能は、安心できる?

auの子ども向けの制限機能は、安心できるのかしら?
はい。auのスマートフォンならどの機種でも適用できる「あんしんフィルター」の性能を図にまとめました。分かりやすいように、auミライエf(フォルテ)と機能開発競争をくりひろげてきた、子ども専用スマホのトーンモバイルと比較してみます。
まずは、多くの親が注目する、3大制限機能です。3大制限機能とは、「時間制限」「フィルター」「現在地把握」です。フィルターは、アプリの制限とインターネットサイトの制限に分けられます。
auのあんしんフィルター (機種は問わない) | トーンモバイル | |
「時間制限」 | 利用可能な時間帯制限 (例えば、21時以降はスマホ全体を止める設定ができる) | アプリごとに利用可能な時間帯 アプリごとに総利用時間の制限 ちがい(夜は、学習アプリOKだがゲームNGのような設定ができる) ちがい(LINEは21時まで、ゲームは1日1時間のような設定ができる) |
「フィルター」 アプリ(LINE・Twitter・ゲーム等)の制限 | 年齢ごとの一括フィルター アプリごとの使用制限と許可 | 年齢ごとの一括フィルター アプリごとの使用制限と許可 |
「フィルター」 インターネットサイトの制限 | 年齢ごとの一括フィルター サイトごとの使用制限と許可 | 年齢ごとの一括フィルター サイトごとの使用制限と許可 |
「現在地把握」 | おおまかなエリアの把握のみ可能 細かい現在地把握には安心ナビ(月300円)が必要 | 細かい現在地把握が可能 ちがい 学校、公園、塾、自宅など、指定した場所への出入りの自動通知が可能。 ちがい 自動通知、手動の現在地確認、メッセージのやり取りを、LINE形式の1画面でOK。 |

なるほど! 細かい設定はできないけど、基本的な制限は可能なのね。
はい、その通りです。「夜は、学習アプリOKだがゲームNGのような設定」は魅力なのですが、とくに小学生低学年のうちは、おおまかな制限でも大丈夫です。ただし、高学年では、お子さんの状況に合わせて、細かい制限が必要なケースもあります。
- 小学校低学年 auの標準機能で問題ない
- 小学校高学年 トーンモバイルの細かい制限機能との比較が必要
続いて、そのほかの制限機能を、説明します。
auのあんしんフィルター (機種は問わない) | トーンモバイル | |
歩きスマホ警告 | 不可(2021年2月末に外部アプリも廃止 画像) | 歩きスマホ警告画面が出て、一時的に操作できない。親のメールにも通報。 |
防犯ブザー | なし | なし |

なるほど。子ども専用機の「現在地の自動通知」「歩きスマホ警告」は魅力だけど、居場所確認くらいなら、手動でもいいわね。
はい、その通りです。ただ、実際に使ってみると、夕方の忙しい時間に何度も居場所を確認するなど、多少手間がかかるのも事実です。

子ども専用機のトーンモバイルでは、上の画像のように、ライン形式でほとんどの管理ができます。例えば、自宅最寄りの「浦安駅」を登録しておけば、お子さんが到着すると自動で通知が来ます。そのままメッセージも送れますので、大変便利です。
auのあんしんフィルターは、必要十分な制限機能を持っていますが、できること、できないことをしっかり把握のうえ、購入されるとよいと思います。
auの新プランpovo(ポヴォ)2.0で安く済む?

子ども向けの制限機能は、基本的なところはOKなのね。auの新プランpovo(ポヴォ)2.0は、子どもに合うかしら?
はい。auは2021年9月29日以降に契約すると、 povo(ポヴォ)2.0 となります(1.0は申し込めません)。小中学生に与える場合、月額料金は以下のようになります。

項目 | 月額 | 計算方法 |
基本料金 | 0円 | |
データ通信料(パケ代)3G | 990円 | 小学生には2G、中学生には4Gがおすすめです。 中学生の場合、月末に1G(390円、7日間有効)追加の可能性があります。 |
通話料(5分) | 220円 | 家族、友人はLINE電話を利用する場合、 塾などへの電話代のみですので5分程度です。 |
スマホ機種代(24分割) | 1250円 | ミドルレンジと呼ばれる、小中学生向け機種は、 3万円前後のため、24分割で1250円前後です。 |
合計 | 2460円 | ※比較 トーンモバイルの月額費用1736円 |

月2460円なら、何とかなるわね。これは、スマホを値下げしてくれた菅元首相に感謝かもね。
はい。ただ、落とし穴もあり、povo(ポヴォ)は、あんしんフィルターは使えますが、そのなかの「現在地把握」は使用できません。また、別途費用を払ったとしても、安心ナビは使えません。
auのあんしんフィルター (機種は問わない) | |
「時間制限」 | 利用可能な時間帯制限 (例えば、21時以降はスマホ全体を止める設定ができる) |
「フィルター」 アプリ(LINE・Twitter・ゲーム等)の制限 | 年齢ごとの一括フィルター アプリごとの使用制限と許可 |
「フィルター」 インターネットサイトの制限 | 年齢ごとの一括フィルター サイトごとの使用制限と許可 |
「現在地把握」 | 利用不可 おおまかなエリアの把握のみ可能 利用不可 細かい現在地把握には安心ナビ(月300円)が必要 |
これは、 青少年インターネット法(※)が、全てのスマホに2種のフィルターの設置を義務付けているものの、現在地把握は義務化していないことによります。
※青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律
また、povo(ポヴォ) が、機能を最小限に絞って安くしているのも背景です。povo(ポヴォ) は、ひとり暮らしの学生や20代が主なターゲットのため、家族割も適用外です。

子どもに持たせるのに、現在地把握ができないのは、かなり痛いわね。普通のプランの家族割だといくらかかるの?
はい、以下のようになります。
項目 | 月額 | 計算方法 |
基本料金 データ通信料(パケ代) 1GB~4GBの場合 | 4928円 | 小学生には2G、中学生には4Gがおすすめですので、 ピタッとプランの1GB超~4GBで収まります。 |
通話料(5分) | 220円 | 家族、友人はLINE電話を利用した場合、 塾などへの電話代のみですので5分程度です。 |
家族割 (子どもが3人目の加入) | ー1100円 | |
スマホ機種代(24分割) | 1250円 | ミドルレンジと呼ばれる、小中学生向け機種は、 3万円前後のため、24分割で1250円前後です。 |
合計 | 5298円 | ※比較 povo(ポヴォ)2.0の月額2460円(居場所確認不可) ※比較 トーンモバイルの月額費用1736円 |

なるほど……。思ったより高いわね。
はい。確かに高くなってしまうのですが、居場所確認ができることから、断然正規プラン(ピタッとプラン)がおすすめです。
auの電波は信頼しているけど、もう少し安くという場合、auの子会社のUQモバイルもおすすめです。都心部の夕方以降を中心に、電波のつながりは少し落ちますが、実用上はほとんど問題ありません。

すぐ下で説明しますが、2022年1月現在、AQUOS Sense5G、OPPO A54がおすすめです。
項目 | 月額 | 計算方法 |
基本料金 データ通信料(パケ代) 3GBの場合 | 1628円 | 小学生には2G、中学生には4Gがおすすめです。 3Gのつぎは5G(増量プラン)となり、2178円です。 |
通話料(5分) | 220円 | 家族、友人はLINE電話を利用した場合、 塾などへの電話代のみですので5分程度です。 |
家族割 | UQは、CMから分かるように若いひとり暮らし向けですので、 家族割はほとんどありません(自宅Wi-Fiや電気加入必要)。 そのため、親がau、子がUQでもさほど損しません。 | |
スマホ機種代(24分割) | 600円 | UQでは、au扱いの機種より、少しランクが落ちます。 AQUOS Sense5G、OPPO A54なら、月に600円前後です。 |
みまもりサービス by Family Locator | 220円 | UQは、au同様のあんしんフィルターが使用できますが、 「現在地把握」はなく、別料金です。 |
合計 | 2668円 | ※比較 povo(ポヴォ)2.0の月額2460円(居場所確認不可) ※比較 トーンモバイルの月額費用1736円 |

制限機能にこだわるが、電波は遅くてもよいという場合、約半額のトーンモバイルとの比較も必要です。なお、ドコモのahamo(アハモ)も、居場所確認はできず、povo(ポヴォ)と似ていますので、比較の必要はありません。
auのキッズスマホでLINEは使える?

ところでauのキッズスマホで、LINEは使えるのかしら?

はい。auのスマホ類は、上のようなラインナップです。
- iPhoneやスマートフォン(アンドロイド)は、LINEが使用できます。
- ケータイ(ガラパゴス携帯)では、LINEが使用できません。
- auのシンプルスマホは「BASIO4」という機種ですが、LINEが使用できます。
- ジュニア・キッズ向け携帯は「マモリーノ」という機種で、LINEが使用できません。
マモリーノは、細かい操作が苦手な幼稚園児~小3向きで、防犯ブザーがついているのがポイントです。メッセージのやり取りは、決まった人だけ(パパ、ママなど)、定型文または手入力です。なお、母親・父親側は、スマホのSMS(ショートメッセージ機能)を利用します。
何年生までキッズ携帯? 何年生からスマホ?

結局、何年生までキッズ携帯で、何年生からスマホにすればいいのかしら?
はい。筆者が学習塾で全学年の小学生を見てきた経験から言うと、小4からはスマホがおすすめです。また、少し賢い子なら、小3でも使いこなせます。
実際の所持率でスマホがキッズ携帯を逆転するのは、都市部では小6、地方では小5です(KDDIのデータ)。これは、壊れるまでは使おうという流れで、実際には小4からがスマホ適齢期です(地方では、キッズ携帯を持たずに、いきなりスマホデビューの流れがあります)。
ただ、小4でフル機能のスマホを与えると、動画に時間を取られ、学力が相当落ちますので、制限機能へのこだわりは必要です。
auで子ども向きの機種を選ぶなら?

プランは、povo(ポヴォ)をやめて正規のピタッとプランに決めたけど、機種はどうしようかしら?

はい。auには、上のようなジャンルがあります。結論から言えば、小学校3~6年生、中学生ならスマートフォン(iPhone以外のスマートフォン、アンドロイドと呼ぶ)がよいでしょう。
- iPhoneは、小中学生にとって高額すぎるうえ操作に没入しやすく、勉強時間を削ってしまう可能性。
- ケータイ(ガラケー)は、連絡網にもなるLINEが使えない機種が多く、検討から外します。
- シンプルスマホは、シニア向けです。複雑なゲームにも興味を示す小3くらいになれば、普通のスマホもすぐに覚えてしまいます。デザインも含め、中途半端です。
一方、幼稚園児~小2の場合、ジュニア・キッズむけの携帯(マモリーノ)は候補になります。防犯ブザーがついており、シンプルな操作が特徴です。
おすすめ | できる | できない | ||
幼稚園~小2 | ジュニア・キッズむけの携帯(マモリーノ) ヒント 迷子になる、外出は「おつかい」程度 | 指定先との通話 居場所確認 防犯ブザー (セコムとの提携可) | LINE インターネット | |
小3~中学生 | スマートフォン(アンドロイド) ヒント ひんぱんな外遊び、塾通いが始まる | LINE 居場所確認 通話 インターネット | 防犯ブザー |
ジュニア・キッズむけの携帯の選び方
mamorino5(左)と、mamorino4(右)が発売されています。機能が充実している5がおすすめです。ただし、4もはじめてスマホと同じタッチパネルを採用した機種で、まだ十分に使えます。値段を重視する場合や、小1で与えるなど利用期間が短い場合は4でもOKです。
スマートフォン(アンドロイド)の選び方


スマートフォン(アンドロイド)って、種類が多過ぎて、買う気力がなくなっちゃうほど……。
はい。そうですよね。でも、小中学生なら、ミドルレンジと呼ばれる3~5万円のスマホに絞って頂いて構いません。3Dや通信型のゲームも含め、たいていのことはできますし、カメラも十分な画質です。
そして、アンドロイドなら、ポイントは簡単。まず、知名度からつい目が行くgalaxy、Xperiaは、ハイエンドに強いスマホです。ミドルレンジに強いのは、AQUOS SenseシリーズとOPPOと考えて、間違いありません。
androidなら、AQUOS SENSE4。仮にIphone派だとしてもサブ端末として持っていて良いぐらい推せる。
— “私” (@aff09a10) October 10, 2021
全ては電池持ちの良さに集約される。
価格コム辺りで気になった端末と、アクオスセンス4を比較して、その異常さを体感して欲しい。
AQUOS Senseシリーズは、操作感が良く、IT関係者でも選ぶことがあるほどの優良機種。ミドルレンジの王者です。
また、ミドルレンジでは、中国製は軒並み好評ですが、Googleとの関係が悪いHUAWEよりも、若い人向けのデザインと高い操作性で、若者層に人気を上げているOPPOがおすすめです。OPPOは、ITに詳しい理系の大学生や、携帯電話メーカー関係者も推すほどです。
スマホ開発の専門家もiPhoneの対抗馬にOPPOを挙げています
OPPOあたりにしとけば(家族)全員分買っても10万で済みそうなのだが、その選択肢は彼らにはない。(引用元)

2021年11月現在、AQUOS Senseシリーズは、 AQUOS Sense6がおすすめです。 OPPOはFindがつく機種は10万円クラスのハイエンドモデルですので、OPPO A54がおすすめです。
OPPO A54より少し下の機種ですが、下のページが参考になります。
親のiPhoneのお下がりを子どもにあげて節約

パパが使わなくなったiPhone。まだ使えるんだけど、子ども用にすることは可能かしら?
はい、可能です。auで再度開通してもらえば、あんしんフィルターが機能しますので、子ども用にもできます。このほか、トーンモバイルからSIMカードを取り寄せて、子ども用にすることもできます。
auのあんしんフィルター (機種は問わない) | トーンSIM | |
「時間制限」 | 利用可能な時間帯制限 (例えば、21時以降はスマホ全体を止める設定ができる) | アプリごとに利用可能な時間帯 アプリごとに総利用時間の制限 ちがい(夜は、学習アプリOKだがゲームNGのような設定ができる) ちがい(LINEは21時まで、ゲームは1日1時間のような設定ができる) |
「フィルター」 アプリ(LINE・Twitter・ゲーム等)の制限 | 年齢ごとの一括フィルター アプリごとの使用制限と許可 | 年齢ごとの一括フィルター アプリごとの使用制限と許可 |
「フィルター」 インターネットサイトの制限 | 年齢ごとの一括フィルター サイトごとの使用制限と許可 | 年齢ごとの一括フィルター サイトごとの使用制限と許可 |
「現在地把握」 | おおまかなエリアの把握のみ可能 細かい現在地把握には安心ナビ(月300円)が必要 | ちがい 細かい現在地把握が可能 ちがい 学校、公園、塾、自宅など、指定した場所への出入りの自動通知が可能。 ちがい 自動通知、手動の現在地確認、メッセージのやり取りを、LINE形式の1画面でOK。 |
月額費用 | 5298円 計算方法は下記 | 1650円 ※通信速度は、サイト・SNS向き。詳細下記。 【口コミ・評判】トーンモバイル |
項目 | 月額 | 計算方法 |
基本料金 データ通信料(パケ代) 1GB~4GBの場合 | 4928円 | 小学生には2G、中学生には4Gがおすすめですので、 ピタッとプランの1GB超~4GBで収まります。 |
通話料(5分) | 220円 | 家族、友人はLINE電話を利用した場合、 塾などへの電話代のみですので5分程度です。 |
家族割 (子どもが3人目の加入) | ー1100円 | |
合計 | 5298円 | ※比較 povo(ポヴォ)2.0の月額2460円(居場所確認不可) ※比較 トーンモバイルの月額費用1736円 |
夫婦でauからUQモバイルに切り替えたついでに、長女の携帯もマモリーノからTONEモバイルに切り替え。
— きよ (@kiyoworlds) July 14, 2018
月額1000円のスマホで、常時位置情報を確認可能、アプリは親の承諾前提で選択可、利用可能時間を設定できる等、子どもが携帯を使うリスクを極小化できる設計。なかなかおススメです。
au以外の格安スマホも検討する場合、下のページが便利です。
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