スマホのカメラが、驚くほど進化していますね。このページでは、カメラ重視の機種が紹介されてますよ。小学生や中学生に、カメラを重視して与えるとき、見落としがちなのが「制限機能」。そこもしっかり、説明されてます。
スマホ、子どもの教育に詳しく、写真も年に数千枚撮影する筆者が、分かりやすく説明。
カメラでスマホを選ぶなら?
カメラでスマホを選ぶなら、やっぱり、まずiPhoneが候補よね?
はい。カメラ性能なら、まずはiPhoneが候補となります。本体自体が高価格・高性能であることに加え、「SONYのセンサー技術」が導入されているのもポイントです。
iPhoneでは、iPhone11(上の写真、2019年9月発売)以降、カメラの性能が大きく進化しています。大きく変わった点は、手ブレ防止機能の変化。結果として、①夜景の撮影、②歩きながらの動画撮影が得意になりました。
ただし、iPhone11、iPhone12は、小中学生に与えるとすれば高価格です。昼間、室内、通常の動画の撮影なら、iPhone10以前の機種でも十分です(仮にiPhone5でも、十分きれいな写真が撮れます)。一般にiPhoneは、中学生にはiPhone8、小学生にはiPhone7が、機能と価格のバランスからおすすめとされています。
アンドロイドならこの機種
iPhoneでなく、アンドロイドなら、以下の機種がおすすめです。小中学生向けの、ミドルレンジのスマホを調査しました。
ミドルレンジ機種 | カメラ評価 |
OPPO Reno3 A | 4.0点 |
Android One X5 | 3.9点 |
Android One S5 | 3.6点 |
Android One S6 | 3.1点 |
Android One S7 | 3.0点 |
Xperia 8 | 3.0点 |
AQUOS sense4 basic | 2.9点 |
Android One S8 | 発売前 |
(参考)ハイエンド機 | カメラ評価 |
OPPO Find X2 Pro. | 4.9点 |
Galaxy S20/S20+ | 4.6点 |
iPhone11 | 4.5点 |
iPhone8(中学生向け) | 4.1点 |
iPhone7(小学生向け) | 3.9点 |
カメラ機能の基準となるiPhoneは、中学生にはiPhone8、小学生にはiPhone7がちょうど良い、価格と機能のバランスと言われています。すると、小学生・中学生とも、カメラ評価4点前後がほしいところ。アンドロイドなら、OPPO Reno3 AやAndroid One X5がふさわしいと言えます。
OPPO Reno3 AやAndroid One X5を持っていれば、友だちのiPhoneよりカメラの質が劣ってがっかりするのを、防げるという訳ね。
OPPOは、聞いたことがない方もいると思いますが、近年ぐんぐん評価を上げ、ついに世界第4位のスマホメーカーになりました。若い世代にターゲットを絞ったメーカーで、カメラの品質、自撮り機能の強化、充電の速さが特徴で、スマホマニアの支持も厚いメーカーです。
日本人は、Xperia、AQUOSなど、親しんだブランドを好む傾向があります。OPPOは、知名度の低さを、機能で補う戦略を取っており、明らかにお買い得で、満足度の高いスマホです。
小中学生なら、制限機能が必要
カメラだけでスマホを選ぶのは危険。ゲーム、動画、漫画などアプリの制限や、居場所把握機能なども、重視すべきよ。
小・中学生の場合、スマホに制限機能をつけることが必要です。
iPhoneに制限機能
iPhoneに制限機能をつけるなら、大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)または、大手キャリア系の格安ブランド(ワイモバイル、UQ)で購入すれば、ある程度の制限が可能です。
また、お下がりやリユースのスマホに、トーンモバイルのSIMカードを差し込むと、さらに制限機能が強化され、利用料も格安のiPhoneになります。
下のページに、わかりやすく説明してあります。
アンドロイドに制限機能
カメラを使うなら、気になるのが電池切れ。OPPO Reno3 Aは、電池の容量が大きなうえに、充電も図抜けて速いから、撮り損ねる心配はありませんよ。
アンドロイドなら、OPPO Reno3 AやAndroid One X5といった、カメラに定評がある機種に、制限機能をつけるのがおすすめです。大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)でも構いませんが、両機種はワイモバイルでも扱っており、一定の制限機能と、低価格の両立が可能です。
下のページに、わかりやすく説明してあります。
スマホカメラ、コンデジ、ミラーレスの違いとは?
子どもにカメラを与えるなら、スマホだと思っていたけど、写真の才能を育てたいなら、コンデジやミラーレスを別に与えるのも候補よね。
はい。スマホのカメラは、あくまでもフルオートで加工技術の進化に頼ったものです。お子さんの写真の才能を磨くなら、コンデジやミラーレスもおすすめです。写真家ということでなくても、現在はメディアの仕事が増えていますので、写真への慣れは、あって損はありません。
参考 コンデジとは、高機能化した最近のコンパクトデジタルカメラのこと。ミラーレスとは、大型で高価な一眼レフよりコンパクトなサイズで、ライトユーザーの人気が高いが、画質はハイレベル。
カメラの決め手はセンサーサイズ
カメラは、画素数でなく、センサーサイズで選ぶのが基本です。スマートフォンは、最新の機種でも①の小さなサイズが基本です。光を十分取り込めないため、加工技術が駆使された写真となります。
センサーサイズは、人間でいえば、目の大きさにあたるのよ。目が小さいと、光を取り込めないから、本質的に暗い絵しか見えないの。
コンデジは、価格にもよりますがおもに③~⑥の中サイズとなり、良い写真が撮れます(③は夜間や薄暗い室内には弱さがあります)。ミラーレスは、価格にもよりますがおもに⑤~⑥の大きめのサイズとなり、夕方から夜間にも対応します。なお、一眼レフはおもに⑦の大サイズとなりますが、効果ですし、大型となり持ち運びが大変です。
iPhone11(センサーサイズ①、詳細には1/2.5型)で撮影した写真です。良く撮れていますが、センサーサイズが小さいため、実際の画質自体は標準で、SNSで見栄えするような強めの加工が自動でされています。
人気のある背景ぼかしもできますが、実は2枚(ハンバーガー部分と背景部分)の自動合成です(写真)。ミラーレスに比べると、不自然なぼけ方となってしまいます。
コンデジ(センサーサイズ③、1型)で撮影した写真です。iPhone11(センサーサイズ1/2.5型)に比べ、見たままの自然な画像となり、背景のボケ方も、合成ではないので自然です。
ミラーレス(センサーサイズ⑥、APS-Cサイズ)で撮影した写真です。コンデジ(センサーサイズ1型)と比べてもさらに描写が込め細かく、加工なしでも切れ味が出ています。澄んだ空気感も伝わる、納得のゆく写真となり、ボケ味もしっかり出せます(写真)。
小学生向けのデジカメもありますが、センサーサイズは1/3.1型で小さく、これならスマホのカメラでも構わないでしょう。
小学生・中学生にとって、カメラの持つ教育上の意味は大きい
小学生や中学生にとって、カメラは、好奇心を刺激し、親子で驚きや楽しさを共有する道具。このようなとらえ方が一般的です。
しかし、それだけではありません。カメラを持ち、自然・人間・文化・社会を観察する眼が育つことは、多くの教科(英語・社会・理科・国語・芸術)の基礎となります。さらに、情報社会が進む中、写真の技術が活用できる場は、会社、個人を問わず、爆発的に広がっています。
小中学生にはコンデジがおすすめ
子ども(小中学生)に専用カメラを与えるなら、バランスが良いのはコンデジ(センサーサイズ1型~APS-Cサイズ)でしょう。1型は薄暗い室内、夜間に弱みがありますが、APS-Cサイズなら万能です。コンデジ自体にビギナー向け要素があり、オート機能が優れており、初心者でも良い写真が撮れます。同時に、露出・シャッタースピードの調整もでき、カメラの仕組みに興味を持つ可能性があります。
将来、写真家に育てたいなら、ミラーレスでも良いですが、夜間の撮影は少なく、光量が少ない飲食店を食べ歩くこともないはずで、やや過剰装備かと思います。
なお、コンデジを与える場合、スマホは節約が必要ですので、トーンモバイルなど、格安かつ制限機能がついた機種がおすすめです。
下のページに、わかりやすく説明してあります。
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