スマホゲームが、子どもの学力を下げ、未来を破壊する

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子ども向けスマホ.jp
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子どもがスマホを持って、真っ先にハマるのは、ゲームかYouTubeよね。よくゲームは、学力低下につながると聞くけど、本当なのかしら?

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内容はもくじから

スマホのゲームは、学力低下につながる?

スマホのゲームは、学力低下につながるって本当?

はい、本当です。スマホのゲームは気づけば、1時間、2時間時間が経つように設計されています。その分、1時間、2時間勉強時間が減るのは、当然のことです。

あまり家庭で勉強しない低学年でも、ゲームをすればするほど、読書、家事の手伝い、親子での話し合い、自然観察と調べものなど、学力の基礎を作る時間が、失われてゆきます。

スマホゲームの学力低下への影響は、諸説あるようですが、2時間ゲームすれば、2時間の勉強時間や、学力の根っこになる時間が消える。この当たり前のことは、絶対に否定できません。

スマホを持たせるだけで学力が低下する根拠

出典:仙台市標準学力検査

教育業界で有名なのが、上の仙台市の調査。注目したいのは、スマホを4時間以上使う中学生は、家庭での勉強時間が1日2時間以上でも成績が悪いということです。これは、スマホ使用時間が2時間〜3時間でも同じ傾向です。

部活動があるのに、1日平均2時間勉強しているなら、ずいぶん努力家よね。なぜ成績が悪いの?

はい。一部の学者は、脳が破壊されているというトンデモ説を提唱していますが、それなら睡眠時間が少ないという説が、一理あるでしょう。

2時間以上の勉強をしながら、スマホを4時間使うということは、就寝時刻は、深夜1時か2時。中学校の授業には集中できていないはずですし、家庭の学習も効率が下がっているかも知れません。

より根本的には家庭環境

より根本的には、家庭環境の差があるでしょう。子どもがスマホを4時間ということは、スマホを与えっぱなしのはず。リビングでは多少管理できていても、子ども部屋での使用は、無制限のはずです。

親御さんが仕事で忙しいという面は理解できますがが、おそらく、子どもが小学生の頃から、読み聞かせ、家事の手伝い、社会の問題についての対話、自然観察と調べものといった、教育の時間を取れていないことが考えられます。

スマホに子守りをさせないで

小学生の段階は、宿題や学校の勉強以外に大切な時間もあるのね。

はい。算数や国語だけが勉強ではありません。むしろ、幼少期の家庭での時間の使い方が、算数や国語の成績を決めています。

  • 読み聞かせ … 文章への抵抗をなくすことで、国語だけでなく全教科で好成績を取れる、下地を作ります。
  • 家事の手伝い … 段取りを取る力がつきます。
  • 社会の問題についての対話 … 社会や国語力の下地になります。
  • 自然観察と調べもの … 理系教科の下地になります。数字の話題を常に出すことや、空間把握につながる積み木も大切です。

もしスマホを与える場合、どうすれば良い?

スマホを与えなければ、ゲーム問題は解決するけど、LINEや居場所把握の機能は魅力だし、どうすればいいのかしら?

はい。現在、子どもにスマホを与える動機は、LINEの使用や、居場所把握機能の利用が多くなっています。LINEは日常の連絡にべんりですし、居場所把握は、子どもの安全を守る上では欠かせません。

実は、スマホは進化しており、ゲームアプリのインストールを制限したり、総使用時間、使用時間帯を制限できる機種も出てきています。次のページに、わかりやすく説明しています。

ゲームは1日30分が適切

もし制限つきスマホを与えた場合、ゲームは1日1時間くらいが適当なのかしら?

はい。1時間では多過ぎます。子どもたちがスマホでしたいことは、ゲームだけではありません。

  • ゲーム
  • YouTubeを見る
  • LINEで友達と連絡を取り合う

仮に、1時間ずつでも、3時間をスマホに費やすことになります。以前、テレビに人気があった頃、教育熱心な家庭では、1日30分に制限するのが普通でした。これにならって、1日30分が1番よいでしょう。

あるいは、ゲーム、YouTube、LINEの合計で1時間もよいでしょう。

許可するゲームは、何がおすすめ?

生きろマンボウ

許可するゲームは、ズバリ、ゆったりとプレイする育て系ゲームがおすすめです。写真の「生きろ!マンボウ!」や「ポケモンGO」がおすすめです。逆に与えたくないのは、音や絵柄の刺激で、長時間のめり込んでしまうパズル系のゲームです。

たしかに、育て系ゲームなら、画面から目を離すことができるから、親子の会話の邪魔をにならないわね。

はい。そのほか、のめり込まないので、万一、歩きスマホをしてしまったときも、周囲の変化に気づきやすい面もあります。

あとは、クラスで流行っており、インストールしないと話題についていけないゲームを認めます。子どもは、嘘をついてしまいがちですので、親同士の情報交換が必要です。

必要なのは、最初の話し合い

なぜスマホのゲームを30分しかしてはいけないのか。スマホを与える前に、子どもと話し合っておくことも重要です。

ゲームは勉強ができなくなる引き金になるけれど、大人も息抜きはするし、クラスの話題について行くためには、仕方がない、というニュアンスです。最初に約束すべき点は、下のページにわかりやすく説明しています。

学力低下以外のスマホゲームのデメリット

スマホゲームのデメリットは、学力低下だけ?

はい。学力低下以外に挙がるものを、かんたんに整理しておきます。

① 暴力性の助長 … 確実な証拠はないとされていますが、関連性を示す研究も出ています。とくに小学生までは、暴力的なゲームは避けるのが無難です。

② コミュニケーション力の低下 … ゲームでコミュニケーション力が下がるのではなく、コミュニケーションが苦手な人がゲームを好むと指摘する研究者が目立ちます。男女の比較では、女子の方が、相関関係が深いというデータもあります。

③ 外遊びの減少と体力低下 … ゲームの時間が増えれば、外遊びの時間が減るのは必然で、体力低下につながる可能性はあります。運動の習慣が身につかない恐れもあります。

ゲームのメリットは?

ゲームにメリットは、全くないのかしら?

はい。もちろん、全くない訳ではありません。ゲーム好きの意見として「ゲームという共通の話題によって交友関係が広がる」というものがあります。

これは、見逃せない指摘だと思います。昔の子どもなら、野球、サッカー、人気タレント、テレビ番組が共通の話題でした。この延長線上に、スマホのゲームがあるわけです。

ただ、結果だけ見ておいてもよいスポーツや、時間が決まっているテレビ番組に比べ、ゲームは時間がかかるという点も指摘できます。コミュニケーションのために支払うコストが、少々大きいような気はします。

(参考)ゲームで問題解決能力が身につく?

またゲーム好きの学生にときどき見られる意見が、「ゲームによって考えて問題解決をする力がつく」です。就職活動で、「課題発見力・問題解決力」が求められるとため、それと結び付けての見解です。しかし、職業上の問題は、ゲームのようにあらかじめ準備されパターン化されたものと大きく異なるものです。

ゲームの制作者に、子どもを伸ばすという観点は乏しい

例えば、歴史系のゲームに取り組ませて、歴史に関心を持たせることは、可能ですよね?

はい。十分可能です。ゲームの制作者に学識や、子どもに教養を伝えたいという意図があるかを見抜くことが必要です。また、ゲームを与えっぱなしではなく、勉強につながるよう、親がそばで見守ることが大切です。

絵本も積み木も、映画もまんがも、ほとんどの子ども向けのコンテンツは、どこかに「子どもを伸ばしたい」という意図があります。

一方、パズル系のゲームなどは、単純に楽しんでほしいという1点から作られています。このように、ゲームの制作者に子どもの能力を伸ばすという意図が見えないという点で、子どもにゲームをさせる教育上の必要は、見い出すことができません。

避けられない共通設計 長く遊べるのが良いゲーム

上のようにお話しすると、ゲームから学ぶことも多いという反論を頂きそうです。確かに、ゲームの中には、次のような作品も存在します。

  • 意図して何かを伝え、プレイヤーに成長を促す作品
  • 意図せずして、そうなっている作品

が存在します。

生きろマンボウ

20代前半のプログラマーが制作し、独自の世界観から人気になった「生きろ!マンボウ!」というゲームです。 このゲームは、マンボウがかなり繊細な生き物で、非常に死んでしまいやすく3億の卵から1匹しか天寿を全うできない、という説に基づいて作られています。

通常のゲームは、キャラクターを生かし続け、武器を集めたり、能力を上げたりするものですが、「生きろ!マンボウ!」では、今プレーしているマンボウが死ぬことで、代替わりして少しずつパワーアップしていくのです。

制作者は意図していないかもしれないけど、「生きろ!マンボウ!」は、命のバトンをつないで行く仕組みを、理解させる可能性を持っているわね。

はい。このようにゲームは、子どもに何かを与えてくれることもあります。しかし、絵本やまんがとの決定的な違いがひとつあります。それは、ゲームは少しでも長く遊べるように、わざと時間がかかるように制作されている点です。絵本やまんがで30分くらいで伝えられることが、ゲームは、長く遊びたいという消費者のニーズに応えようとするあまり、何十時間もかかるのが実際です。

まとめ 制限つきスマホで、ゲームは親が試してみたものを

スマホを子どもに与える場合、学力低下を防ぐために、制限機能つきがおすすめです。また、ゲームは、親が実際にやってみて、よいと思ったものを許可します。

例えば、ポケモンGOは、実際にやってみると、子どもの安全への配慮がかなり見られ、歴史や文化に興味を持つように、設計されています。また、歴史などのゲームを許可する場合も、親が実際にやってみて、同時進行で、歴史まんがを読んで話題にするなど、親が興味を持つことが大切です。

親が関心を持つものに子は関心を持ち、親が成長しているときに、子も成長します。常に子どもの横を一緒に歩きながら、ともにのびてゆく姿勢が大切です。

コメント

  1. 匿名 より:

    センセーショナルな感覚が最も子供を苦しめるということを忘れてはならない

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