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スマホゲームが子どもの学力と将来に暗い影を落とすたった2つの理由

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子どものキッズスマホ(ジュニアスマホ)の是非や選択と切っても切り離せない要素がゲーム。お子さんがスマホをほしがるときにはたいてい「持っている人がいてうらやましい」「ゲーム」「LINE」が動機なのです。なかでも「はまりやすい」ゲームに関しては保護者が考えなければなりません。

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スマホゲームが子どもの将来に暗い影を落とすたった2つの理由

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機種によって異なるゲームへの対応

子供のキッズスマホ(ジュニアスマホ)のゲームに対する対応は機種によってかなり異なります。

①「アプリ機能」がなくゲームができない機種

ソフトバンク シンプルスマホ2

②子ども専用サイトからの取得と内蔵されたものに絞られており、ゲームは最小限でどっぷりはまらないように設計されている機種

ドコモスマートフォンfor ジュニア2 SH-03F
auミライエ(miraie KYL23)

③google playという主なゲームをすべて用意したサイトにアクセスでき高校生や大人並みのゲームができる機種

メガハウス社の「フェアリシア」(ただし管理機能あり)
フリービット社の「パンダキッズ」ただし強力な管理機能あり)
イオンスマホ(管理機能なし。アプリ導入で可)
ワイモバイル(管理機能なし。アプリ導入で可)

端的にいえばゲームをあまりさせたくないなら大手キャリアのスマホがお勧めです。また、個々のゲームアプリに対して保護者のスマホから承認、非承認が可能な「フェアシリア」、「パンダキッズ」でもよいでしょう。

 

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ゲームは子どもの脳の成長に害を及ぼすのか

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ゲームの功罪については長く論じられておりさまざまな観点があります。

・暴力性が助長されるのではないか …… これまで確実な証拠はありませんでしたが、近年の研究では関連性を示すデータも出てきてはいます。しかし、暴力は駄目ということを刷り込んだ後の小中学生であれば、致命的な影響はないかと思います。

・コミュニケーション力が弱まるのではないか …… ゲームによってコミュニケーション力が弱まるというよりも、コミュニケーションが苦手な人がゲームにはまりやすいという逆の矢印を指摘する研究者が目立ちます。また、ゲームにはまっている女子はコミュニケーション力が弱い子どもが多いが、男子はクラスでの話題についていくためか逆にコミュニケーション力が高い子どもが目立つというデータもあります。結論としては特に影響はないと言えます。

・外遊びの時間が減り体力が落ちるのではないか …… これは運動量が減ればそうなるのは必然で事実かと思います。

・勉強の時間が減り学力が落ちるのではないか …… これも物理的に当然のことで事実かと思います。

したがって一般論をまとめると「ゲームは暴力性を助長したりコミュニケーション力の発達を阻害する心配は少ないが、取り組んだ時間分学力と体力は当然落ちる」。このように考えてもいと思います。現実に時間が食われ、勉強と運動の量が減るのですから、誰が見てもこの2点は成り立つ事実だと思います。

なおゲーム好きの学生の意見として「ゲームという共通の話題によって交友関係が広がる」というものがあります(中高生男子に多い)。これは昔ならば「野球」、一昔前ならば「サッカー」の話題が分からないとクラスで困ってしまうような状況の延長線上にあり、事実かとは思います。簡単に言えば男子は女子ほどおしゃべりではないので、話が持たないのです。そのため、年代や世代によりますが、「野球」「サッカー」「AKB」「まんが」などと同列のものとして「ゲーム」の存在があるのです。

しかし、考えてほしいのは「野球」や「サッカー」なら前の日の試合、「AKB」なら最近の話題、「まんが」なら新しい巻のチェックさえできていれば問題がなかったのです。ゲームはかなりの時間を費やします。この1点でゲームは少し特殊なのです。

またゲーム好きの学生、とくに大学生に多い意見が「ゲームによって考えて問題解決をする力がつく」という主張です。おそらく就職活動で「課題発見力・問題解決力」が求められるとどこを見ても書いてあるので、それと結び付けての見解でしょう。しかし、職業上の「問題」はゲームのようにあらかじめ準備されパターン化されたものと大きく異なることにじきに気づきます。「ゲームによって考えて問題解決をする力がつく」という主張は、大学生特有のものですしさらに「パズドラ」など流行ゲームの多くに当てはまりません。

ゲームが子どもの将来に黒い影を落とす理由はたったの2つ

ここまで一般的なゲームに対する議論をまとめましたが、ゲームに関してぜひ押さえていただきたいことはたったの2つです。

1 制作者の意図に「子どもを伸ばす」観点は?

学校の教科書はもちろん、絵本も積み木も、映画もまんがも、およそすべての子ども向けのコンテンツはどこかに「子どもを伸ばしたい」という意図があります。

出典:楽天(画像はクリックできます)

積み木ひとつにしても例えば写真のドイツの積み木は、規格に工夫がされておりうまく組み合わせるととても合理的な仕掛けを作ることができます。

このように多くの本やおもちゃは製作者の意図として子どもの力を伸ばすということが必然的に入っています。世界的に評価されている絵本は作者が自然の深遠を考え抜いたうえで、子ども向けに表現していることさえあります(※)。

子供のキッズスマホ(ジュニアスマホ)教育上必要なのか不要なのか(低学年)

一方でゲームというのは「パズドラ」にしろ「モンスト」にしろそのような意図ではなく、楽しんでほしいという1点から作られています。このようにゲームの制作者に子どもの能力を伸ばすという意図がないという1点だけで、子どもにゲームをさせる必要は教育上は特にないと考えられます。

 

2 避けられない共通設計~長く遊べるのが良いゲーム~

生きろマンボウ

上のように述べると「ゲームから学ぶことも多い」という猛反論を頂きそうです。実は確かにそのとおりで、ゲームの中には

・意図して何かを伝え、プレイヤーに成長を促す作品
・意図せずしてそうなっている作品

が存在します。写真は2014年に20代前半のプログラマーが作成しその独自の世界観から人気になった「生きろ!マンボウ!」というゲームです。 このゲームは「マンボウがかなり繊細な生き物で、非常に死んでしまいやすく3億の卵から1匹しか天寿を全うできない」という説に基づいて作られています。

通常のゲームは、何とかキャラクターを生きながらえさせるように、武器を集めたり能力を上げたりと手を尽くすものですが、「生きろ!マンボウ!」ではまったく異なります。今プレーしているマンボウが死ぬことで代替わりして少しずつパワーアップしていくのです。そのため熱心に育てたマンボウがあっさり死んでしまうと一抹の悲しさとともにでも次の代が強くなるから、と思えるのです。

そしてこれは、制作者は意図していないかもしれませんが、われわれ人間が死ぬ理由そのものなのです。もし人間が死に至らず何万年も生きる存在であったら人間は今のように進化していません(単純な海生生物か虫ぐらいだったでしょう)。人間は死ぬことで遺伝子が混ざり合い徐々に進化してきているからです。つまり「生きろ!マンボウ!」はプレーしている間に、誰かの助言があればその深淵に気づく可能性もあります。

このようにゲームも制作者が意図したしないはありますが、子どもに何かを与えてくれることに間違いはありません。しかし絵本やまんがとの決定的な違いがひとつあります。

それはゲームは少しでも長く遊べるように、わざと冗長に(時間がかかるように)制作されている点です。絵本やまんがで30分くらいで伝えられることが、ゲームは「長く遊びたい」という消費者のニーズに応えようとするあまり何十時間もかかるのが実情です。

確かに「ファイナルファンタジー」シリーズなど高度な芸術性を持ったゲームもあります。しかしそのファイナルファンタジーにしても長く遊ばせるためにゲーム開始当初から無数の敵が出現し時間を消費させます。このようにゲーム制作者に仮に教育的、芸術的意図があったとしても、ほかの媒体に比べ効率が悪いという1点で優先順位を下げることができます。

いま中学生や高校生はかなりの時間をゲームに費やしています。大半はパズドラなど楽しむためだけのゲームです。もちろん娯楽を否定するわけではないのですが、スマホ内臓のゲームはベッドでもでき、はまってしまうと際限がありません。

ここは、テレビに接続する任天堂の「Wii」などを再評価すべきかと思います。持ち出せない以上、外でゲームにはまったり保護者に隠れてゲームをしたりすることがないからです。ポータブル化して、スマホに移ってきたゲームですが、何のことはない古い備え付けのテレビゲーム機がベストバランスだったと考えることもできます。

スマホはゲーム禁止、その代わりに「Wii」を買うというような説得のしかたもありえます。「Wii」なら友達を呼んで楽しめるゲームも多いですし、家族で遊べるゲームもあります。任天堂はもともとかるた会社であり、その辺はよく考えているのではないでしょうか?(最新機種の「Wii U」はテレビにつなぐのが基本ですが、ポータブル機がついています。これは本体の電波の届く範囲内でしか遊べないので、外に持ち出すことはありません。この辺が任天堂らしいところです)

出典:楽天(画像はクリックできます)

まとめ ゲームが子どもの将来に黒い影を落とすたった2つの理由

ゲームと子どもの成長に関しては諸説あるが次の2点から排除してもよい。

・ほかの遊びと異なり、制作者の意図に「子どもを伸ばす」観点がない。

・仮に何らかの意図があったとしても、長く遊べるのが良いゲームという避けられない共通思想から、ほかの媒体に軍配が上がる。

 

ゲームに関しては完全禁止は行きすぎだとしても、子どもの学力を担保するためには、時間制限を設けることが最低限必要だと考えられます。なお、日本のゲーム産業は今後世界的に輸出できる産業になる可能性もあり、全否定するのではなく産業として育てていく方向性も必要だと考えています。

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子供のキッズスマホ(ジュニアスマホ)比較① ドコモスマートフォンfor ジュニア2 SH-03F

子供のキッズスマホ(ジュニアスマホ)比較② ソフトバンク シンプルスマホ204SH

子供のキッズスマホ(ジュニアスマホ)比較③ メガハウス社の「フェアリシア」スマホ

子供のキッズスマホ(ジュニアスマホ)比較④ イオンスマホ(親子スマホ・geanee)

子供のキッズスマホ(ジュニアスマホ)比較⑤ パンダキッズ(フリービット社の「PandA KIDs」)

子供のキッズスマホ(ジュニアスマホ)比較⑥ auミライエ(miraie KYL23)

子供のキッズスマホ(ジュニアスマホ)比較⑦ ソフトバンク シンプルスマホ2

 

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