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危険!LINEは集団いじめ、けんか、トラブルを防げないSNS

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未成年のなかでLINEが関連するいじめ、トラブル、犯罪が発生しています。しかし単発的に報道されだけで、LINE側の責任や家庭、学校が取り組むべきことが話し合われることはほとんどありません。どのような事故がなぜ起きているのでしょうか?

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▼LINEは中学生以上は言うまでもなく、小学生女子の4割に普及しています。学年や男女を問わず看過できない問題です。

危険!LINEは集団いじめ、けんか、トラブルを防げないSNS

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LINEが関係した事件(高校生以下が被害者)

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2012年以降、LINEが関係し高校生以下が被害者となった事件は次の通りです。

✔ 2015年2月20日 川崎市の中1男子生徒(13)がLINEで不良仲間に呼び出されて犠牲に。
✔ 2013年10月3日 広島県でLINEのメッセージを無視したとされるトラブルから通信制高校に通う男子生徒(19)が川に突き落とされる(助かる)。
✔ 2013年7月5日 奈良県の中1の女子生徒(13)がLINEに悪口を書き込まれた後自ら命を絶つ(因果関係は立証に至らず)。
✔ 2013年6月28日 広島県で前夜のLINE上の喧嘩が発端となり高等専修学校の女子生徒(16)が男女7人に暴行され犠牲に。
✔ 2013年1月12日 小6女子がLINEで知り合った22歳の男性に関係を強要される(既遂)。
✔ 2012年7月4日 16歳の女子高生と17歳の少女がLINEで知り合った18歳に睡眠薬を飲まされ関係を迫られる(未遂)。

記憶に新しい川崎市の事件は、LINEが連絡に使用されただけでツイッターのダイレクトメッセージやメール等の機能と差はありませんのでLINEの責任は問えないでしょう。しかしほかはLINE特有のものです。

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小学生だから、男子だからLINEは関係ない?

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LINEのヘビーユーザーは中学生の女子。しかし小学生や男子にもLINEは広がっています。数値を見てみましょう。

男子の場合

男子の場合、小学生の3割、中学生の5割程度が使用しています。現在の数字のまま移行すれば次のように言えるでしょう。

✔ 小学生 … 使用させなくても問題がありません。

✔ 中学校 … 所属するクラスや部活動内での普及率しだいでは少数派になります。しかし男子の場合自立心が強くLINEの不使用を原因とした仲間外れも考えにくいため、使用させなくても問題はないでしょう。

女子の場合

女子の場合、小学生の4割、中学生の7割程度が使用しています。

✔ 小学生 … 使用しなくてもまだ問題はありませんが、もう少し普及率が上がるとクラスによっては利用しないと人間関係上の不便を感じるかもしれません。

✔ 中学生 … 利用しない人間関係上の不便を感じるレベルの普及率になっています(特に都心部)。

いじめが最も陰湿化、潜在化しやすい中学校の女子の利用率が7割もあるという困難な事態になっています。LINE側はIDの流出による知らない人からの誘いをシャトアウトとする工夫は実施してきました。しかし集団いじめ、仲間はずれ、トラブルに関しては、規制するとLINEそのものが成り立たなくなるため本格的な施策は行われていないようです。保護者がLINE側にも声を上げていく必要があります。

川崎市の事件はLINEの責任とは言えない

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出典:フジテレビ

2015年2月に起きた川崎市の事件はたいへん痛ましいものでした。島根県の離島で過ごしていた上村遼太さんは、小6のとき家計の都合で川崎市に引っ越してきました。バスケットボールが好きな明るい性格で、川崎でもすぐに馴染んでおり友人も多数いました。しかし不良グループから抜けられず犠牲になったのです。

上村遼太さんはLINEによって呼び出されました。これについては、必ずしもLINEの問題でなく、LINEがなければツイッターやメールが使われていたと思われます。また、上村遼太さんは友人にLINEを使って相談事を持ちかけていましたので、プラスに働いた要素もあります。

LINEがいじめを加速する構造的な欠陥

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一方2013年6月28日の広島県の事件(前夜のLINE上の喧嘩が発端となり16歳の女子生徒が男女7人に暴行され犠牲になった事件)は、LINEがなければツイッターやフェイスブックが代役を果たしたはずだとは決して言えません。

LINEの持つ次の特性がいじめを加速させた可能性があります。

✔ 誰が誰だか特定できる。

✔ 集団で会話ができる。

✔ 閉鎖性を持ち公開されない。

こういった特性を持つSNSを血気盛んな中高生が持てば集団いじめが発生するのは明らかです。中高生はまだ「言葉選び」が上手ではありません。思わぬ一言が、誰かの批判を呼びそこに多数が同調し場が荒れていく。閉鎖空間のためだれも気づかない。これは大金持ちが地下室を近所の中高生に24時間開放し監視しないのと同じ状況で非常に問題があります。

LINE以外のSNSはそこに工夫があります。ツイッターは集団で会話ができず一人を追い込むような流れは発生しません。フェイスブックは、投稿やコメントが公開されるので大人が様子を見ることもできます。

ツイッターが糸電話なら、フェイスブックは井戸端会議です。糸電話でも喧嘩は置きますが1対1ですのでエスカレートには限度があります。井戸端会議は大人がときどき横を通ります。しかしLINEは24時間集団で使用できる地下室なのです。

閉鎖された空間で同時に多くの人が会話することで、話が極端な方向へ進む「リスキーシフト」が発生することがあります。そして悪口が多くの人の同意を得て加速度的に広がり、バッシングとなって収拾がつかなくなる「サイバーカスケード」(極論の雪崩現象)が起こることもあります。

フェイスブックの「実名制」「公開性」、ツイッターの「非集団性」はこのような大荒れを防ぐための仕組みです。しかしLINEは中高生をターゲットにしていながら、十分な対策を施していないように見えます。本来は運営側が会話を巡回して監視すべきですが、難しいなら否定的な言葉を検出するアルゴリズムを強化すべきです。

以前に流行していた「学校裏サイト」(学校別の掲示板)には、実は毎晩学校の先生が様子を見に来ていました。いじめの芽があれば摘むためです。LINE運営側にこのような「先生の温情」がないのなら、保護者が対策するしかありません。

LINEは親子間の連絡でも気軽に使える良いツールです。しかしまだ社会の安全なインフラとしてはこれからのSNSだと考えます。

子供のスマホ(キッズスマホ)とLINE

LINEの利用に注意して子どもにスマホを与える場合、どのような選択肢があるのでしょうか。

【1】LINEを一切使えない機種

ソフトバンク シンプルスマホ204SH(販売終了)。

このブログでも教育的だという理由で何度かお勧めしてきた機種ですが後継機種に変わってしまいました。

【2】LINEの導入を保護者が遠隔管理できる機種

auのミライエ(miraie KYL23)
フリービット・PandA KIDs
メガハウス社の「フェシリア」(女の子向け)

LINEの導入には保護者の許可が必要です。許可は保護者のスマホ等から可能です。

【3】LINEの導入を保護者が本体上で管理できる機種

ドコモの スマートフォン for ジュニア

遠隔操作はできませんが、本体に管理機能が完備されています。

【4】LINEの導入を保護者が「スマモリ」等で管理できる機種

イオンスマホ
ワイモバイル
ソフトバンク シンプルスマホ2

本体に管理機能の標準装備がなく不安に感じますが、保護者のスマホや任意のPCから管理できる「スマモリ」などのアプリが存在します。

子供のキッズスマホ(ジュニアスマホ)でのLINE使用は禁止すべきか

結論としては過去の事件などを見れば分かるように、私は子どものLINE使用は原則禁止すべきだと考えます。例外は以下の場合です。

✔ お子さんがLINEで知らない人と会話したり、IDを掲示板などに安易に書き込んだりしないという約束を守る見込みが高い場合。

✔ 周囲の交友関係が非常に平穏な場合。

✔ 家庭や学校でLINEやSNSに関する教育が十分に可能な場合。

中学や高校での人間関係はネット上にも「いじめが多い」「いじめが少ない」などの情報がアップされていることがあります。そういった情報や保護者同士の口コミを参考にします。もし周囲でいじめの噂が出たら落ち着くまでは禁止しても良いと思います。

LINEの運営サイドは、保護者や教員または警察など第三者が関与できる仕組みを作るべきです。中高生を中心としたブラックボックスのコミュニケーションツールは、子ども達にとっては「地下の秘密基地」のように楽しいものですが、平穏を守る仕組みが必要です。

※学力や生活習慣を守るために、学校の授業中や夜9時以降の使用を禁止することも必要です。愛知県刈谷市では中高生は夜9時以降LINEの使用が禁止されています。

 

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